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2-5

「水車が無事動きました、

 リリアーナ様には感謝しかございません、

 まさしく女神様でございます!」


力いっぱい称賛する領地の管理人に、

苦笑しつつ、報告を受ける。


どうやら水車は上手く動いたらしく、

雨が多い年しか作付けできなかった土地も、

穀物が取れるようになったらしい。


そう言えばとゲームの知識を思い返す。


「この土地ではイモを育てていたわね」


「はい、小麦が少ない年は、イモを食べ、

 冬を越していました。

 しかし、リリアーナ様のおかげで、

 もう、その必要もございません」


少し考えてから話す。

確かゲームでは、原因は覚えてないけど、

食料不足で国が荒れる場面があったわね・・・

それで、教会とつながりがあるヒロインが、

民を助け、一気に知名度が上がるイベントが・・・


「イモの生産は今まで通り、

 いえ、今まで以上に行ってちょうだい」


「え?」


「王都で、良くない噂を聞いたわ、

 念の為、食料は多めに確保しておきたいの」


「わかりました」


恐らく、領地の管理人は、

良く分かってないのだろう、

それでも、私の言う事だからと言う事で、

素直に従ってくれる。


今まで、この領地でやってきた信頼に、

笑顔になる。


ヒロインの活躍を奪うつもりはないけど、

私も領主の娘として、領民を守る義務がある。


そう言えば、王子とヒロイン

上手くいっているのかしら?


何の噂話も飛び込んでこない事に首をかしげながら、

領地の管理人との話を終えた。

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