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目覚めた時、侍女の話によると2日程
経っていたらしい。
心配そうに見つめる母親に、
1人にして欲しいと頼む。
医者も下がり、1人になった時、
私は心の中で叫んだ。
ちょっとお!!!
冗談じゃないわよ!
何で悪役令嬢なの?
そう、私は生まれる前の記憶、
いわゆる転生する前の記憶を思い出したのだ、
この世界は『夢見る乙女の輪舞』
と言うゲームの世界。
そして、それを前世、日本人であった
私はプレイしたのだ。
前世の私は、どこにでもいるような、
普通の女子。
ただ、26歳でOLをやっていた時、病にかかって、
28歳で死んだ。
病院で暇でしょうと、ある日母親が、
ゲームを持ってきてくれた。
母親自体ゲームをしない人なので、
セレクトに疑問を覚えつつ、感謝をして
プレイをする。
よくある恋愛シミュレーションモノで、
王子を始め、数人の攻略対象がいて、恋愛を楽しむ。
そして、リリアーナはヒロインを邪魔する悪役令嬢。
はあ・・・
今まで、王妃になる為、頑張ってきたのに、
パーティで断罪されて、最後は追放だったかな?
もう・・・やってられない!
皆は次期王妃としてちやほやする。
しかし、実際は厳しい王妃教育に、
夜一人で泣きながら耐えたり。
ドレスだって、本当は着たい物があっても、
他国でデザインされたドレスの場合、
着れなかったりしたのだ。
確かに、少し高飛車だけど、
立場的にそう振舞うよう求められるだけで、
決して他の人を見下したりしてる訳ではない。
なのに、なのに、最後は・・・・
神様の意地悪~!!!!