大きなクレーンゲームとサメのぬいぐるみ
学校帰りのクラスメイトと寄り道するショッピングモール内にあるゲームセンター。
ボクシング部のサボり男子たちの姿が見える他、同じく寄り道する他校の制服がちらほら。
それらに加えてクレーンゲームやゲーム機から鳴る音が混ざる喧騒の中に、入り口の向こうから小学生みたいな聞き慣れた声が聞こえていた。
「ん~、何か既視感あると思ったら兄貴と同じサイズなんだ」
クラスメイトといる涼火は、声を聞き流して納得顔で頷く。
サメの鼻先にアイアンクローを極める形で、大きなクレーンゲーム脇に吊された見本のぬいぐるみを持ち上げる。
そんな彼女にクラスメイトの一人が怖ず怖ずと問いかけた。
「涼火ちゃんはお兄ちゃんの頭を掴んで吊すわけ?」
「……んなわけないじゃん。ぬいぐるみだからだよ」
覚えがありそうな間にアイアンクローを受けるのはクラスメイトのオタクの子だけで十分だと心の中で呟く。
「あー、ワンコインもかけたのに取れないー!」
「そもそもクレーンゲームって一発で取るものじゃないでしょ」
「コツコツずらして取るものでしょう? 大ざっぱな人が取れないとか言う?」
筐体正面のレバーを握る女子が嘆き、何人かで寄り道しているので姦しく高い声が上がる。
「そうだけど! そうなんだけど! 夢みちゃうじゃん! ビギナーズラックが起こるかもって!」
クレーンゲームは景品が取れそうに見えて難しく、次は取れるのではないかとお金を使ってしまう。
「それに高校生の五百円玉は大きいでしょ?」
共感出来る訴えを口にした女子は肩を落として近くの椅子に腰をかける。
「だったら余計私たちのアドバイスを聞きなよ」
筐体を横から見てアームの位置を教えたのに、もうちょっとだけ戻すとか言って無視した。
なので他のぬいぐるみにアームが引っかかり掴みが甘くなって失敗している。
「だって、もうちょっと手前かと思ったんだもん」
「正面からは左右だけ見なって言ったでしょ。前後は見てあげるからってさ」
メガクレーンゲームは筐体が大きなため、通常のように自分で横から覗いてレバーを操作するという事が難しい。
だからクラスメイトがアドバイスをしたというのに文句を垂れる女子。
そのクレーンゲームの大きさは下手をすると学校のウサギやニワトリの飼育小屋よりも大きい。
一緒に来ている女子たちは、他も見て回ってくると離れる。
「じゃあ、ほら」
景品のぬいぐるみを取れなかった友達に差し出す。
ポンっと膝の上に小さな男子が乗せられた。
「おいっ! 何のつもりだよ!」
突然女子の膝の上に乗せられた小学生ーーではなく、朝月は目を怒らせて妹の涼火を見上げる。
「サメのぬいぐるみと間違えた」
「そんな訳ないだろ!」
不満顔全開で叫び、目付きが悪いと言われるつり目の涼火の瞳を睨む。
「涼火ちゃんが本当ごめん」
朝月は首を後ろに捻って座ってしまった女子に謝る。
「ん、んん~。涼火ちゃんの戯れはいつものことだから。大丈夫」
「そもそも兄貴が小さいからサメのぬいぐるみと間違えるんだ」
「兄とぬいぐるみを間違う妹がいて良いと思ってるの?」
「じゃあ、身長は何センチ?」
「……ごめんね、今降りるから」
文句に対しての逆質問に言葉を呑み込み、女子に謝って膝上から退くため前屈みになる。
「ん……っ!? むぅっ……」
しかし腰が引っかかり、目線を向けると後ろから回された腕が阻んでいた。
そっと何事かと身を捩って、真後ろの相手を振り返る。
「降りたいんだけど?」
気づくと脇から腹部に回された腕に、遊園地の乗り物のベルト並にロックされていた。
「お構いなく」
「いや、構うんだけど……」
「今、サメのぬいぐるみが獲れな買った悔しさを噛み締めてるところなの」
「……僕で噛み締めないで!」
「もうちょっとだけ」
「嫌だ」
拒否しても解放されず、周囲の目もある中、同級生の女子に抱えられているのは居心地が悪い。
「……涼火ちゃん」
正面に立つ妹に助けを求めるが、回された腕が僅かに締まった。
しかも涼火から助けてくれる気配が全くない。
「兄貴が小さいのがいけない」
それどころか軽く笑いバカにしてきさえする。
「言うほど小さくないから!」
小さいなんて認められる訳がなくて反論する。
すると無言で女子の膝の上から救出された。
「……ありがっ、涼火ちゃんどーー」
お礼を口にしようとしたところ腕を引かれ、大きなクレーンゲームの脇に連れてかれる。
「うんしょっ!」
今度は涼火に後ろから抱え上げられ、筐体脇に吊されたサメのぬいぐるみと並べられた。
「どう? ほぼ一緒でしょ」
「なに言って……?」
比べるために抱えられたまま反論を口にしたところ、高く軽い電子音に遮られる。
音のした方に目を向けると、スマホを構えた女子の姿があった。
一旦離れていた女子たちが戻ってきていた。
「良いの撮れちゃった」
遮った電子音はスマホのシャッター音だったらしく、その女子につられる様に他の子もレンズを向けてくる。
「撮るなー、降ろせー!」
腕を上下してバタつかせ、人目もはばからずに抵抗して声を上げる。
「危ないだろ。降ろすから大人しくしなよ。あ、その撮ったの後で私にも送って」
暴れる兄を反動を付けて腰を逸らして抱え直し、クラスメイトに撮った画像を自分のスマホに転送するように頼んだ。
「オッケー」
「全然オッケーじゃない! だから撮るな、降ろせー! 何で女子は撮るの好きなんだよ!」
突然始まる女子たちによる撮影会に抵抗虚しく嘆くしかできない。
しばらくして撮影会は終わり、涼火はくたっとした兄を降ろす。
「えっ、ちょっ、待てって! なぜ戻す!」
再び女子の膝の上に乗せられ、気づいた朝月は慌てて身を捩るが、即座に腕が腰に回されて捕まってしまう。
「おかしいだろ! 止めてって、恥ずかしいんだよ!」
いつも通り音がやかましいゲームセンターでありながら朝月の抗議の声が響く。
「騒がない。恥ずかしいのはこっちだ。大きな声を出すから他の人たちがこっち見てるだろ」
「……でもっ!」
確かに視線を集めてしまい、くっと抗議の言葉を呑み込んだ。
手脚を伸ばしても涼火には届かず、拘束されたまま恨めしい目を向ける。
「嫌がらないでよ。傷つくじゃん?」
「うっ……んんんー」
肩越しに悲しそうな声で女子に囁かれ、女の子を傷つける事に抵抗のある朝月は不満顔を浮かべるに止まる。
するとそこにメガネの男子がやって来て足を止め、朝月を抱える女子に話しかけた。
「取ったから、代わりにコレ」
緊張しているのか固い声で、右腕に持つサメのぬいぐるみを差し出す。
メガネの彼は朝月と同じクラスで、余り同性が寄ってこない朝月にとっては貴重な男子友達だ。
容姿は悪くないのに見た目によらず呆れる発言がちょくちょく出る。なので割と何で友達なのか疑問に思っていたけれど、この時ばかりは囚われの膝から期待と感謝の眼差しで見つめた。
女子が欲しかったサメのぬいぐるみを申し出た事により、これで解放されると朝月は希望を抱く。
しかし、女子はキッパリとメガネの彼からの贈り物を断った。
「普通に嫌」
「えっ?!」
「は?」
解放されると思い込んでいた朝月は驚き、まさか拒否されると思っていなかったメガネの口からは空気が漏れた。
なぜ? と目が語っていたので、女子は理由を口にする。
「知らない男子からは受け取りたくないし、私は普通なサメじゃなくてジンベイザメが欲しいの」
巨大なクレーンゲームの中には暗い青色のサメとグレーの撞木鮫、水色のジンベイザメがランダムに積み重なる形で入っていた。
その間には色とりどりのクラゲのぬいぐるみが覗く。
「良いじゃんか、くれるって言うならもらっとけば。種類なんて良くない? サメなんてどれも同じでしょ」
やり取りを見ていた女子が首を傾げる。
「一緒じゃない! この前推しのアイドルの曲なんて全部同じに聞こえるってわたし言ったら怒ってたじゃん」
「うん、違うね」
好きな物で例えられた女子は一瞬にして意見をひっくり返す。
「という訳で……お断りします!」
朝月を抱く腕を絞りキリリと眉を上げ、メガネ男子の申し出を断った。
「くっ……!!」
普段から異性と交流のない目の前の彼は、女子に拒否されてたじろぐ。
「負けるなよ! もうちょっと頑張ろ!」
腕事拘束されているので叫ぶ。
「彼女が欲しい思いはそんな程度だったわけ? せっかくの女子と喋る機会でしょ!」
彼は女子と仲良くなりたい、彼女が欲しいと口癖の様に言っていたし、友達でいるのも朝月に集まる女子と親しくなれるかもしれないという打算だと潔く公言している。
しかし、実際にチャンスを目の前にして躊躇するメガネ男子だった。
「このヘタレ! いつも女子と仲良くなりたいとか言ってるクセに。いざ目の前にして戸惑うくらいなら、友達を助けるくらいしろよ!」
朝月にとって女子に抱きかかえられるのは子ども扱いされてる屈辱以外何ものでもない。
昔から女子に慣れていると言って全く意識しない訳でもないけれど、大体が子ども扱いするので恋愛を意識するよりも羞恥心がまさる。
「うるさい! ざまあみろと笑う自分と羨ましいと思う感情がせめぎ合うオレの複雑な男心が分かるか!」
サメを片手に叫んだ哀れな言い分のメガネ男子から目を逸らす。
再び妹に目線で救助要請を出す。
「良いじゃないか。どうせすぐ飽きるさ。チヤホヤしてもらえるのも兄貴に慣れるまでの今だけなんだから。今は諦めて我慢しなよ」
そんな事を適当に口にし、涼火はスマホを操作する。
「チヤホヤされても全然嬉しくないんだよ!」
心外だと、助けろと、その他にも訴える。
涼火は一つ指でタップしてバックにしまい、代わりに棒付きアメを取り出す。
包装のビニールを剥ぎ、すっと朝月に近づいて良く動く口に突っ込む。
「はいはい、黙って黙って」
前歯を擦ったみたいだけど問答無用で咥えさせる。
「はえふぁひあひゃっひゃりょ!」
「文句言うならアメ出しな」
まるで赤ちゃんのおしゃぶりかの様に口に入れられた訴えは適当に流される。
「ふぇ! ほさへらっへふあらへへ」
妹に訴え続けていると、力を振り絞ったメガネ男子が瀕死状態のまま女子に話しかけた。
「とにかく……ぬいぐるみのこっちの方が抱きやすいと思う……」
サメを指し示して再チャレンジをかける。
「結構です。抱き心地は悪くないし、サメ肌……じゃなくて人肌が恋しいので」
ぬいぐるみだからサメ肌じゃないけどーーと呟かれた友達の一言は無視される。
再び敗北したメガネ男子に、サメはどれも同じと発言した女子が口を開く。
「もう解放してあげたら?」
「!」
アメの棒を突き出したまま膨れていた朝月がハッと顔を向ける。
まるで救世主でも見るかの様な瞳に彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「次、あたしな」
「!?」
その言葉にビクッと小さな身体を振るわせた朝月を見て、おかしそうに女子は笑い声を立てて続ける。
「アハハハッ、そんな顔しなくても。あたしはそこまで涼火ちゃんのお兄ちゃんに興味ないよ」
からかわれたという怒りより、良かったと膝上で胸をなで下ろす。
「んー、最後に一緒にプリ撮ろ」
膝の上で朝月を捕まえる女子が名残惜しそうにしながら提案した。
「兄貴となんて無駄じゃない? 皆と撮りなよ。兄貴にそんな価値ない訳だし」
提案に答えたのは解放されるなら何でも良いと思った本人ではなく妹の涼火だった。
「そんな事ないよ。お兄ちゃんをスマホの画面にすると良い事あるって噂聞いたよ」
「あ、それわたしも聞いたことある。悪い気を祓えるんだか除けられるんだかで、お守りになるとか」
前に朝月は座敷わらしみたいで家に連れて帰りたいとクラスの女子にからかわれた経験がある。
「何その話? 一番迷惑を被ってる私は全然ラッキーじゃないんだけど?」
女子の発言に涼火は口をへの字に曲げる。
そんな不満顔の妹に言う。
「へらはいや、はっへひはっへーはひへふみはれへほほほふっ」
「それは私だって同じだ。拝めば大きくなるとか変な噂があるらしくて、この前なんて女子がこっそり拝んでいたし複雑なんだぞ」
「はん、ほおひふはるはらほふはっへほおふほ」
「いや、身長じゃなくて」
兄の言葉に軽く腕を組む。普段は腕を組んだり脚を組むなど、行儀や見た目の悪い姿勢を取ると即朝月が注意する。
けれど今は拘束されて口もアメで塞がれていてそれどころじゃない。
兄妹の一連のやり取りを見ていたクラスメイトが驚きの声を上げる。
「えっ、これ分かるの?」
「当たり前だろ。兄妹だからな」
友達の疑問に迷い無く頷く涼火。
すると唐突に声がかけられ、条件反射で振り返る。
「おう! 巽じゃないか。一緒にどうだ? 女子たちも」
手にはメダルの入ったカップがあり、先ほど見かけた部活の先輩が笑いかけてきた。
その陽な雰囲気を感じ取ったメガネ男子は、そっと誰にも気づかれずにその場から離脱する。
言葉を用意してきたのがバレバレな誘いに涼火は眉をひそめて返す。
「部活、サボりですか?」
「巽だって友達と遊んでいるじゃないか」
部活では身体を鍛えるが絞る事もあり、腹筋など制服で隠れているが男女の体格差もある。
「私はトレーニングジム的な感覚で利用させてもらってるだけだから、サボりとか言わないし」
たまに練習相手を頼まれたり、最後まで居たときは戸締まりを手伝う。
それに真面目に部活をしていなくても運動部の先輩と同級生、体格は悪くないので大人しい女子なら腰が引けたかもしれない。
なので部員たち相手に涼火はクラスメイトの前に立って断る。
「群れないと女の子をナンパする勇気もない人たちが、私のクラスメイトをナンパしないでくれますか?」
声をかけてきた先輩の表情が目に見えて固まり、部員たちの中から一人の先輩が顔を引きつらせて告げる。
「は? 何勘違いしてんだ? 声をかけたのは皆で遊んだ方が楽しいだろうと思ってだよ」
「そうですか、勘違いしてすみません」
返しを聞いて謝り、涼火は言葉を続ける。
「でも、もしナンパしたいなら私を倒してからにして下さい」
知り合いに変な虫が付くのは嫌だし、この中で個人的に任せられるのは一人もいないので問題になる前に予防したい。
周りが幸せなら自分も幸せーーと言うのは言い過ぎだけれど、知り合ってしまうと関わらずには居られない朝月の事は言えない。
涼火の発言に後ろの部員がひそひそと囁き合う。
「無理じゃね?」
「それ部員のほとんどダメだろ」
「卒業までに倒せるかも怪しい」
まだ膝の上から解放されない朝月が、男子たちの反応にモゴモゴと問う。
「私は強くない。彼らがちゃんと部活しないからだよ。現にサボって遊んでいるだろ」
そう兄の疑問に返して指をさす。
男子が集まるとすぐふざけるが、目の前の男子たちもそんなテンプレートなイメージしかない。
「涼火ちゃん今のカッコ良すぎ」
「もし男子だったら好きになっちゃうやつ」
など今度は涼火が背にするクラスメイトからの言葉が囁かれた。
調子の良いふざけた声に涼火は苦い顔をする。
そして褒める女子に対し、男子側は皮肉を漏らす。
「……にしてもゴリラ並の巽を倒すのが条件なんて無茶言ーーう?」
そう口に出した直後、その先輩の顔を物が掠めていた。
男子目がけて飛んだ物は落ちて床を転がり、止まるとシューズの片方だけと判明する。
何人かの目が横向きに転がるシューズに向けられ、周囲の喧騒とは逆にしんとなる。
涼火は諦めを覚えて一つため息をつき、先輩男子に浅く頭を下げた。
「ごめんなさい先輩、兄貴は足癖が悪いのでこれ以上刺激しないでくれますか?」
兄は騒動を起こし易いので、逆に回避出来るなら回避して事を荒立てたくない。
「それ、謝ってないだろ。冗談じゃなく頭の中身ゴリラだったなら、兄も靴を飛ばすなんてガキだーー」
もう片方の靴も飛び、喋っていた先輩の言葉が途切れた。
靴は明後日の方向で誰にも当たらなかったけれど朝月の両足は靴下が晒される。
「兄貴、靴無くしたら誰がおぶって帰らなくちゃいけないのかな?」
ガキ呼ばわりした相手を睨む朝月を肩越しに見やる。
小さい頃にブランコで靴を飛ばして遊んでいた結果、生け垣に飛んで行ったまま見つからなかった過去がある。
女子の膝の上で拘束されているから掴みかからずに済んでいるが、今にも自分よりも背の高い男子に飛びかかりそうだ。
「すみません、先輩。面倒事は嫌ですよね? お互いの為に見なかった声をかけなかったってことにしません?」
兄貴が下手に動けば警備員を呼ばれるし、親や学校に連絡が行くので男子たちもそれは避けたいはず。
サボっていて、しかも真面目に部活してないというのに休部の原因になってしまうと校内での居場所すら失いかねない。
「そう、だな……」
声をかけたのも運が良ければ女子たちと遊べるかもしれない、そう思った程度のようで特に執着を見せずに引き下がった。
十分遠ざかったのを確認し、ようやく涼火は身体の向きを変える。
「兄貴。ちょっと言われたくらいで睨むなって」
小学生に見られる事も珍しくないので、ガキ呼ばわりくらい聞き流して欲しい。
どうせ食べたものが成長の栄養に回る前に、活動するエネルギーの供給に栄養がいっているのだろう。大人しくして成長に栄養を回せと言いたい。
そして膝の上に彼を乗せた女子は、朝月の口から飛び出す棒を引き喋れる様にする。
「だって涼火ちゃんのことゴリラって! 涼火ちゃんはゴリラなわけないじゃんか!」
どうやら自分の事よりも妹の悪口を言われた事に腹を立てているようだった。
ちなみに引き抜かれたアメは自然な動きで女子の口に運ばれた。
「ちょっと乱暴なのは僕の影響のせいだけど、涼火ちゃんは普通の女の子だよ!」
なぜか本人に不満をぶつける朝月の叫びに、その場にいた彼女のクラスメイトたちは口を揃えた。
「「「フツーではないって……」」」
男子なだけでなく上級生に向けて臆せず物言う色々と大きなクラスメイトを皆は見やった。
つづくーー?




