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旅中記  作者: 日月 零
3/3

中華中華


 どうにかこうにか、市立美術館に辿り着いたと思ったら、なんとミイラ展はコロナ禍のため完全予約制とのこと。仕方ないのでミュージア厶ショップだけ入らせてもらいました。

 

 欠席した子へのお土産にツタンカーメンの判子やら同じくツタンカーメン型のボールペンやらトートバッグやらを、自分用には筆箱を買って、博物館を後にしました。


 こうして文章にしてみると、ますます何をやってるんだ、という気になりますが、兎に角楽しかったので良しとします。



 博物館を出た私達は、中華街を目指して一先ず北上することにしました。六甲山が目印になってくれていなければ、今頃神戸のどこぞで野垂れ死んでいたことでしょう。北には山、南には海、東西には阪神高速、と明解な地形であるのも神戸の魅力の一つなのかもしれません。


 ようやく三ノ宮駅前を東西に走る大通りにもどって来ました。今度は大雑把な知識をもとに西に曲がって、神戸名物、南京中華街を探します。

 大繁盛のケーキ屋さんやまだ準備中のラーメン屋さんを横目に、駄弁りながらひたすら西へ。

 大きなアーケードの入り口にやってきました。


 一度来たことがあるという友人曰く、そのまま真っすぐで合っているとのこと。信じて進みます。猪突猛進です。


 アーケードをしばらく進み、友人への疑いが募り始めた頃、突然、左手に真っ赤な提灯に彩られた極彩色の通りが現れました。食欲をそそる匂いが鼻をくすぐります。

 

 皆さんご存知「老祥記」の豚まんは、信じられないほどの行列だったので断念し、ほどほどに空いていて、ほどほどに混んでいるお店を探します。

 一通り歩いて、西門から四、五軒目のお店で豚饅と小籠包を食べることに。軒先で調理されたものを買い、お店の周りの椅子に適当に座って頂く、台湾の市場みたいなスタイルを満喫できました。

 豚まんは、551が浸透した関西人も唸る柔らかな皮に本場らしい歯応えのある餡が堪らない、中華街に来たらコレ!という一品。小籠包はもちもちとした食感が印象的でした。


 食べ歩きはまだ続きます。

一軒隣のお店では黒胡麻団子を、少し先のお店では海老団子を頂きました。長くなるので食レポは割愛しますが、どちらも外はカリッと香ばしく、中はふわっと柔らかで美味でした。


 他の班の友達に会ったり、ワイワイと中華街を楽しんでいるとあっという間に時が経ち、そろそろ集合場所に向かわねばなりません。博物館から必死に来た道を、また南下するのです。中華街でのカロリーを考えると歩かないわけにも行きません。

 

 今度は海に向かって、のんびりと歩きます。



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