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思いついたことは実行してみよう

「魔法が使えなくても、魔力をとりあえずぶっ放せば強いんじゃない?」




確か魔法使いの基本の訓練の一つに『魔力を身体の中から取り出す』というものがあった気がする。僕は魔法が(・・・)全く使えないけれど、魔力を(・・・)放つことができないとは誰も言っていない。


それなら、魔力を取り出すことくらいなら僕にもできるんじゃないの?




そういう流れで閃いた。かなり命の危険が迫ってきているので、とりあえず実行してみる。魔力を身体の中から取り出すことは何度もやっているので、あとは取り出した魔力を圧縮して放つだけだろう。


まあ、感覚でどうにかしよう。





「魔力を取り出して、圧縮……」



最上級魔法を放つときの五倍くらいの魔力をいっぺんに取り出し、それを空間が歪み、紫色の稲妻が見えてくるくらいまで圧縮する。大体拳大の空間の中に魔力が集まった。



「じゃあ……発射!」



とりあえずミノタウロスの頭に狙いを定め、一発お見舞いする。



ボンッッッ!!







「やり過ぎたのかな……」




ミノタウロスが形を残さず消え去っており、周囲には赤い色々なものが飛び散っていた。




冒険者たちが呆けた表情をしているのを見る限り、相当なことをしてしまったらしい(自覚はない)。とりあえずこそこそと荷物の隙間に隠れて、目的地まで行くことにしよう。

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