表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

76/90

63話 絵4

 5歳の女の子ミヨは、保育園で友達と絵を描いていた。


「できた」

 ミヨが言うと、

「みせて」

 友達のレイナが絵をのぞきこんだ。


 ミヨが描いたのは、今、子どもたちの間でも人気のアニメキャラだった。


「うまい」 

 ほめてから、

「でも、リボンがちがうよ」

 レイナは自分の紙にアニメキャラが付けている『リボン』を描いてみせた。

「○○○のリボンは、こんなかんじだよ」

 ミヨが感心する。

「そうなんだ」

「うん」


 二人が話をしていると、まわりに他の子も集まってきた。


「ミヨちゃん、○○○かいたの?」

「ここ、ちがうよ。○○○のかみのけは、こうだよ」

「ふくのここが、ちがう」


 色んなアドバイスをもらう。


 ミヨは皆のアドバイスを採用して、アニメキャラの絵を完成させた。


「うまい」

「にてる」

 皆に褒められて、照れつつ、


(皆の記憶力の方が、すごいわ)

 ミヨは思うのだった。

(観察力があるのね)


 ミヨはアニメキャラの全体像を『ぼんやり』としか憶えていなかった。


(私は、リボンの形や、髪の毛先、服の柄まで、憶えていないわ)


 考える。


(私、中身がおばあちゃんだから、アニメを見ていても、他の子どもよりは理解度が深いんじゃないかなんて、自惚(うぬぼ)れていたけれど……)


『トータルの情報の受け取り方』――ストーリー、絵、声などアニメに関する情報全て――を考えると、自分の情報吸収度は皆より優れているとは言えないのではないか。


(子どもって、スゴいな)


 いつも思っていることを今日もまた思うミヨだった……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ