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57.5話〈閑話〉 『実は……』

 5歳の男の子シュンはおもちゃで遊びながら両親の話に耳を傾けていた。

 母がテレビドラマを見ながら言う。


「こう言う『物語』って。

『実は……』と言う話が多いよね。

『実は優秀』とか。『実は優しい』とか。

意外性、みたいなの」


「確かに。

ギャップみたいなのがキャラにあると面白くなるのかな。

他に何かあるかな……。

『ボーッとしているけど、実は賢い』とか。

『見た目は弱そうだけど実は強い』とか」


 その後夫婦は『古今東西ゲーム』のように言い合った。


「『実は病気』」

「『実は医者』」


「『実は悲しい過去がある』」

「『実は両親が殺された』」


「『実は金持ち』」

「『実は貧乏』」


「『実は王様』」

「『実はプリンセス』」


「『実はイケメン』」


 母は笑った――「『美女と野獣』ね」


 父も笑いながら続ける。


「『実は女』」

「『実は男』」


「『実は生きてる』」

「『実は死んでる』」


「『実は目が見える』」

「『実は歩くことができる』」


 ミステリーにある『実は』シリーズになったようだ、とシュンは思った。


「『実は探偵』」

「『実は殺人犯』」


「『実は双子』」

「『実は親子』」


「『実は子ども』」

「『実は大人』」


 父が笑う――「『コナン』か」


 シュンはドキドキした。

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