28話 ゲーム実況
5歳の男の子シュンは2歳上の従兄マオ宅でパソコンでY○uTubeを見ていた。
Y○uTubeで『ゲーム実況』を遊びの合間に休憩がてら見ているのだ。
「このゲーム、シュンくんもやっているよね」
「うん」
(あまり進んでないがな)
と思いつつ
「でもぼく、じがまだあんまりよめないから……。
まだぜんぜんできていない」
シュンは言い訳染みたことを言った。
「そっか。
そうだよね」
マオは慰めるように言った後、パソコン画面を指しつつ、
「じゃあ、これも……つまんないかな。
他の……アニメとか見る?」
シュンは首を横に振った。
「これみる。
ぼくも、これからゲームするときのさんこうにするよ!」
「そっか」
マオは安心したように映像に視線を戻した。
(『ゲーム実況』――ゲームをやっている人を見る、か……)
どうしてマオはそんなことするんだろう……? 自分で直接ゲームをした方が楽しいのではないか? とシュンは不思議な気持ちがしながらも、マオと同じくY○uTubeを見た。
解説しながらゲームを進めていくY○uTuber音声を聞きつつ、
(こう言うのを見ていると、自分でゲームをする必要性がないような気がしてくるのだが……)
シュンは思った。
(今はまだ『ぼく、ぶんしょうがあまりよめないから、ゲームすすまない』で済んでいるが。
もう少し経つとそんな言い訳ができなくなるぞ。
どうもゲームは面倒でやる気が起きんのだが……)
Y○uTubeを見つつ、
(人がやっているのを見ての感想ですら『面倒くさそう』だからな。
いや、面白そうだな、とは思うんだが。
面白そうだが、面倒くさそうだから自分ではやりたいと思わない、と言うのが正直なところか)
シュンはいつも思う結論を今日も思う。
(じじいだからか、何事も億劫でかなわん。
もう少し子どもらしく頑張らねばならないなあ……)




