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こんな異世界!?

行方不明になったはずの照月綾がいた。


「て、照月さん!?」

「もしかして僕、死んだ?」


「大丈夫だよ、君はまだ死んでないよ」


照月綾はにやっと笑って答えた。


(不気味だ、不気味だ。)

(行方不明になったはずの照月綾がいて、にやっと笑っているなんて…)


「照月さん?もしかして…幽霊じゃないよねぇ?」


「違うよ」

「君が死んでいなければ、私は死んでいないし幽霊でもない」


「でも、一週間前に行方不明になったきり、ずっと…」


「そうか、そっちはまだ一週間しかたっていないんだ…」


「え?そっち…?」

(もしかして死んでもいないのにあの世に来ちゃったのか?)


「新君!」


いきなりいつも大人しい、照月綾が大きな声で僕の名前を呼んだ。


「は、はい?」


「私ね…君に、伝えなきゃならないことがあるの!」


「え?伝える?え?なにを?」

(伝えるって、もしかして…告白?!)

(ここで言うの!?この状況で!?)


胸が熱くなり次第に目が泳ぎ始めて、鼓動の音が徐々に激しくなっていく。


(そうだ、緊張している…)


生まれて17年、彼女という存在が出来たこともないし告白されたこと、ましてやされたこともないこの僕が今、この状態で、しかも照月綾にされかけているとなると緊張が止まらなくなっていった。


「実は…」


「実は…!?」


「実は、君と私はこっちの世界の人間なんです!」


「…え?照月さん、何を言ってるの?」


僕が思っていたこととは大幅に違っていた。いや、違いすぎていた。

もしかしたら頭でも打っておかしくなってしまったのかと思った。


「照月さん?こっちって…どういうこと?」

「そういえばさっきもそっちとか言ってたけど…」


「あのね、ここはシーナワールドって言って、今まで新君がいた世界とは全然違うね世界なの」


「シ、シーナワールド?あの世じゃなくて…?」


「そう!まぁ、簡単に言えば私が書いた呪文によって異世界に来ちゃったてこと!」


「呪文って?もしかして!国語辞典に書いてたやつが!?」


「そうだよ、八木先生からもらったでしょ?」


「まぁ、もらったけどなんでわざわざ国語辞典なんかに…」


「それはなんだっていいじゃない…それより行くよ!」


照月綾は僕を置いて小屋から出て行ってしまった。


「おぉい」


僕は何がなんだかわからなくなってしまった。

いきなり行方不明になったはずの照月綾が出てくるし、異世界に来たなどシーナワールドなどと意味のわからない事を言い出して、しかもこっちの世界の人間とも言ってる。もう、頭の中はいっぱいで整理がつかなくなってしまった。


たぶん、これは夢だ…。


最近ずっと9時まで補修があったから疲れているんだと思った。


「おーい、早くおいでー」


先程外に出て行った照月綾の呼んでいる声が聞こえた。


照月綾に呼ばれるがままに外に出ようとした、その瞬間だった。

ドアを少し開けるとまるでレーザーのように差し込む光とその暖かみだけでなく、そよ風のような清々しい風が僕の体だけでなく心まで包み込みこむ。ドアを開けて外に出てみると、現実ではありえないような光景が広がっていた。

大地そよ風にゆらゆらと仰がれていて草木は自分自身から黄金のように光輝いていて生き生きとしている。天空とても透き通った青をしているそして散々と光をまるで黄金の雨のようにキラキラと大地めがけて降り注いでいる。


これは…夢じゃなかった。


「これがシーナワールド…」


黄金と輝く世界の中に照月綾がいた。


「本当に異世界に来たんだよ…」


「なんで…なんでこの世界に!こんな僕が来たんだ!」


なぜ、いきなりシーナワールドにやってきたのか。こっちの世界の人間とはどういうことなのかずっと疑問に思っていたことを聞いた。


照月綾はにやっと笑っていた。









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