第七章 [ 事情 ]
少女はゆっくり目を開けた、見知らぬ男に抱き抱えられていたため、当然驚きじたばたと脚を降りながら「ちょっと!はなして!」と叫んだ。「暴れるんじゃねー、落ちても知らねーぞ!」と警告するすると少女はゆっくりと下を見た、そして目を見開けそのまま気絶した。「ほら、言わんこっちゃねぇ」と斎藤は呆れた、「着陸します」と20式は告げた。
少女はゆっくり目を開けた、「さっきのは夢かぁ」と言いながら前を見ると、そこにはさっきの男(斎藤)がナイフを片手に何かしていた。殺されると思い必死に「殺さないで、食べても美味しくないからぁ!」と言った。「んな訳ねぇーだろ、それよりお前腹減ってねーか?それとお前の髪すげぇな、頭にライトでも入ってんのか?」「斎藤その考えは無理がある」「じょーだんだよ、にしてもすげぇよな」と二人が話す中少女は「ちょっと、ここはどこなの?あなたたちは誰なの?」と話しかける。斎藤は「おっおう、俺は斎藤龍平だ」「私は20式人型兵器ですそれとここは日本の大新東京都です」と答える。「日本?それは何処の“星”なの?」と聞く「星?んなもん地球に決まってんだろ」と斎藤は缶詰を口にしながら呆れた表情で答える。「地球?」と少女は傾げながら思った。斎藤は「お前の名前は?」と聞くが「分からない」と言う「記憶障害か?でも呼び名があった方が良いかもなぁ、なんて呼ぼうか?」少女は「何でも良い」とどうでも良さそうに言った。「じゃあ単純だけど髪が青いから“ブルー”ちゃんとかいんじゃね」と斎藤は小馬鹿にしながら提案した。「ブルー…良いね、ありがとう斎藤」と微笑みながらこっちを見る少女に、斎藤はやはりある人物を思い出してしまう。