第六章 [ 少女 ]
斎藤は、光る方向へ歩いていった。光は、どんどん明るく強くなっていった。見えてきたのは、水色で透き通るほど綺麗な髪の少女だった。「マジかよ…」と斎藤は光る髪に手をふれた瞬間、輝いていた髪はたちまち光を失った。それでもなお綺麗な少女に見とれていた、背後から忍び寄る影を忘れて…。
20式は、大きく跳躍した。斎藤が少女を抱き抱え戻ろうとした瞬間、襲おうとしていた怪物に気付いた、斎藤は目を見開けた、だが天井を突き抜けて降りてきた、20式は、すぐに二人を抱え飛び去っていった…。斎藤は、少女を観ていると何かを思い出した。
今から10年ほど前、ある失踪事件が起こった。失踪したのは当時10才の少女だった、事件当日に家族とキャンプに来ていた。少女とその兄は、森の方で遊んでいた際にはぐれてしまいその後戻ってきたのは、妹の靴を片方だけ持った青年一人だった。この事件は後に大きく取り上げられた、理由は過去にもその付近で失踪事件があったからだ、その数およそ12回。今は立ち入り禁止エリアに指定されている、その森には何かが居るとも言われていた。
少女は、ゆっくりと目を開けた。