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【ある二人の会話】
そこは血なまぐさい臭いが漂っている場所
そこに二人が何かを会話する声と、ペラペラと何かをめくる音が聞こえていた、
「......もしも、世界を別の言い方にして表すのならば、あなたは一体どのようにして表すのかしらね?
例えば地獄とか、
例えば美しいとか、
例えば退屈とか、
例えば複雑とか、かしら?
他にも色々と言い換えることは出来るけれども、私がもし世界を別の言い方にして表すとするならば.....
物語と表すかしらね」
と言ってクスクスと笑った。
そして
「〈あの子〉も、そのように表すだろうね、きっと」
と言ってもう一人もクスっと笑った。
そんな短めの会話を終えた二人が去った後
そこには、先ほどの二人がやったものだろうか......先ほどから漂っていた血なまぐさい臭いの元凶の大量の死体の山と血が付いた大量の武器の山が残されていた。
もうペラペラと何かをめくる音は聞こえなかった