第2章 激変
残酷描写ありです!
「ギルドから!? な、なにがあったんだ?」
「西のドラゴナイトより竜騎士が数十飛来して、西のエルフの里が壊滅しました。そしてここ、エルグラントの主都目がけて接近しています。事態は非常に急を有するので、即刻援助していただけないでしょうか」
「分かった、その竜騎士どもを葬ればいいんだな、分かった。案内してくれ」
「了解、行きましょう!」
ドラゴナイト、最近勢力をつけてきた竜を信奉する新興国家だ、竜をてなずけて乗ることを覚えたか。やつらの目算は首都の壊滅とエルグラントの奪取。これはもう放ってはおけない。
「私も行きます。竜どもをたたき殺します!」
「私も行くわ、行きたくないけど」
グランとアンナも了解してくれた。あとは竜どもをぶち殺すだけ。ただ戦闘から離れていて勘が取り戻せるか、分からないが。
「ほら、見えるでしょう。竜騎士たち。町を破壊しながら、政府に向かっています! 政府を破壊する気です!」
「ふん! そんなことさせないがな!」
「ギルドの魔法使い、魔法軍も一緒に戦っています! 奴らをぶちのめしましょう」
「燃えさかる紅蓮の炎よ、我に力を与えたまえ、魔力上昇、クリムゾン・バースト!!」
アンナが自らに魔力を底上げする魔法をかけた。俺もこうしてはいられない。
「静かなる大地の精霊よ、我らの敵に圧倒的死を! サンドブラスト!!」
砂嵐を起こして、やつらの目をくらます作戦に出た。砂嵐は竜騎士周辺でだけ起こり、少しずつダメージを与える、前線で戦ってる兵士たちの役に立てばいい。俺は全速力でやつらのもとに向かった。
「ジークさん、僕覚えてますか? 魔法軍で一緒だった…」
「ああ、ジェクスか懐かしいなぁ、だが、今は、こうしている時ではない!」
竜騎士4体がこちらに向かって接近してきた。
竜が紅蓮の火炎を吐く。その熱はかなりのものだった。
「くっ! アース・シールド!!」
地面から出現した盾で竜の火炎を防ぐ。その間に魔法を構築する。
「私は火属性耐性が高いですよ」
こう言ったのはアンナだ、彼女は火属性魔法使いだけあって、耐性が高い。
アンナは突進して魔法を放った。
「ヘルファイア」
竜騎士を一体葬った、だが――
「フローズン・フリーズ!」
「な、凍結魔法――ッ!!」
アンナは一瞬固まってしまった、身動きが少しの間、取りづらい中……、
竜の火炎がアンナを焼き払う、アンナは地に落ちてしまった……
「なっ……アンナ!!」
急いで俺はハイヒールをアンナにかけた。ただ傷は大きく全快できなかった。
「油断した、凍結ごときすぐ解除できるんだが、その間に炎でやられてしまった、こいつら生かしておけない」
やつらは複数で攻撃している、連携して、俺たちを葬ってやろうとしているだろう。
魔法軍も戦っていて、たくさんの死傷者が出ている、竜騎士も魔法兵士もたくさん死んだ、これ以上、犠牲者を出すわけにはいかない。
「ほんとによくやってくれるわね」
グランがキレた、グランは平和に生きることが大好きな子だ、それを乱すやつは容赦しないらしい。
「ジーク様、こんなゴミども葬ってあげて、アンナさんも傷つけて許しておけない」
まあ、エルグラントも悪いところはいっぱいあるが、こいつらはもう生かしておけないな!
「私の魔力ほとんどあげちゃう、だからやって!」
「分かった!」
竜騎士たちが迫ってきた、まだ半数はいる。
「燃えさかる地獄の業火よ、我に力を、インフェルノ・バーン!!!」
「母なる大地の精霊よ、我に力を、グラビティ・ダウン!!」
竜騎士たちは焼かれ、増幅された重力によって、地面にたたきつけられた。
「グラウンド・ニードル!!!」
地面から出現した無数の長い針が竜騎士たちを貫いた、彼らは完全に息の根を引き取った。
それと引き換えにグランの姿が見えなくなった、力を使い果たし、精霊界に帰ったのだろう。
「いやあ、私からすれば、こいつら雑魚だったわね」
「俺たちを怒らせるのが悪い、もう行こう」
俺たちは仕事を終え、自分たちの居場所に帰った。
あとには瓦礫の山になった町だけが残った。
エピローグはまた今夜。




