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第1章 お店

第2章は明日投稿しますね✨

 そんなに広いお店ではない。ただいつも人がいる不思議なお店。中にあるのは本、本。しかし古本屋でもない。中にいるのは女の子2人、男性1人、あとはお客さん数人。

「ジークさん、風魔法の初歩的な入門書をください」

「ああ、風魔法の初歩ね、それならこのゲルギバイナーが書いた、風魔法の使い手がおすすめだよ。これを読めば、バフ、デバフ、エンチャント、下級攻撃魔法が使えるようになるぞ!」

「ありがとうございます。僕、教会に風魔法使いの適性があるって賜物判定で言われて、絶対やらなくちゃって想ってたんです! 魔法に適正があるだけでもすごいのに、ジークさんにそう言ってもらえて嬉しいです!」

「お買い上げは2100LYREになります」

「分かりました! 2500LYREでおつりください」

「はい、400LYRE、ありがとうね」

「毎度ありがとうございました~~♡♡」

 こう言ったのは、妻のアンナで火属性魔法使い、勝気だが、根はいいやつで僕は心底信用している。

「もう、ジークはいっつもアンナさんに甘いんだから」

 この子は地属性の精霊のグランテシアで契約の条件が結婚だったので結婚した。重婚になってしまったが、しょうがない、これはまったく悪意がない。

「グランはそんなに嫉妬してちゃダメね~、もっと素直にならなくちゃ!」

「ですって、ジーク様! どうすれば……」

 そんなこと言われてもなぁ、僕にはどっちも大切としか言えない。

 僕は元エルグラント魔法国の魔法軍総隊長で気性の荒さから”暴君”と恐れられていた。

 それを変えてくれたのはアンナで彼女に言い寄られるたびにその胸の大きさに参ってしまい、もはや今は彼女の掌中にある。ほんとにね、胸がほどよく大きくてもうダメだった。

 グランテシアはアンナと結婚する前に結婚した精霊で地属性に適性のある僕になついてくれる高位の地属性精霊でなんか僕の魔力が好きになっちゃったんだって!

 魔力は意思の力に比例して強くなるので、それが気に入ったみたい。魔力を吸収するとそれはもう喜んでくれるんだ!

 その魔力を使って、グランが地属性の高等魔法を使ってくれるから、これは喜ばしいこと。地属性はガードが固いよ!

 「私は自分で魔法使えるからいいけどね」

 そう言ったのはアンナで彼女は火属性のバフ魔法と攻撃魔法をふんだんに使える火力担当魔法使い。彼女もかなりの強さで、冒険者ギルドで傭兵やクエストをこなしてしのいで来たらしい。で、”暴君”と恐れられてる僕がかっこよかったんだって。その僕に女好きの人が見せる”隙”を見つけて、アプローチしたそうな。なんか落とせそう、かっこいいだって。こんな超美少女2人に愛されて、僕はなんて幸せなんだ!って世界の中心で愛を叫びたくなってしまったそうな、2人とも可愛すぎ~!!

「あの~、水属性魔法の防御結界を教えてください」

「耐性アップのことか、でしたらこちらの属性魔法の壁なんていかがでしょう? あらゆる属性に対する耐性をアップしてくれますよ?」

(全部ジークが書いたんだけどね)

こらアンナ、心の声が漏れてるぞ!

「お買い上げ22000LYREになります」

「高いわね、負けてくれない」

「う~~ん、しょうがないですねぇ、21000でどうですか? これ以上は負けられません」

「あなた、いい男ね、ちょっと今日…」

「ダメです!」

 グランちゃんが飛び出して来た、可愛い。

「まあ、いいわぁ~、ありがとう魔法書、大切に読ませてもらうわね」

「「 ありがとうございましたー!!!」」

 いやあ、今日もよく売れるなぁ~♪

 そう、ここにある魔法書のほとんどは僕ジークが書いたのさ! 一応僕は他の属性も操れるけど、まだまだで、地属性魔法なら強化と研究を重ね、今はもう大魔法使いに!

「ジーク様かっこいいですぅ」

「甘いわねグラン、見なさい、この顔を! にやけてるでしょ」

「そんなことないですぅ、ジーク様はかっこいいですぅ」

「まあ、私もかっこいいと想ってるけど…」

 こんなに可愛げのある妻二人に見守られて、僕は嬉しいよ、うん、嬉しい。

 このアンナたちと安全に暮らすために僕は軍を去った。その背景には、教会の教えもあり、軍の領土拡大政策も嫌いだったし、神様が人々と平和に暮らしなさい。というんだったら、もう軍にはいることはないということで、僕は軍を去った。今はこうして可愛い妻たちと一緒に暮らしている。

「いやあ、今日も平和で…」

「――ジークさんギルドから緊急要請です」

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