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光から逃げられない
あなたがおっしゃるとおり
あなたは傲慢でわがままな人です
あなたは大胆でつれなくて
あなたは優しいのに残酷です
僕は天を仰いで問います
《僕はここで何をしているのだろう》
きっとあなたは言うでしょう
『あなたは光から逃げられない』
ええ、そのとおりです
僕は光から逃げられない
目もくらむばかりの光から
あなたという光から
僕は逃げようとしても逃げられない
僕は憤激にかられて光をみつめます
ここに微笑はありません
すべてを経て僕はもう抵抗すらできないのです
あの雲の彼方に白く輝くあなたが存在している
その存在にこの手が届くことは永遠にない
僕は再びあなたに問います
《あなたはなぜそんなにもまばゆいのか》
《なぜ僕を希望の光で照らし続けるのか》
強い光から生まれる暗黒の影――――
《その絶望を僕に与えるためにあなたはそこに在るのか》
あなたは答えるでしょう
『いいえ、そうではありません』
『ほんとうの私は光でも影でもありません』
『目で追うから暗いのです』
『目で見ようとするから眩しいのです』
そして最後にこうおっしゃるでしょう
『心でみつめてくださればほんとうの私をみることができるはずです』と




