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原点
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詩と小説は夢なのかもしれません
夢で見たことを綴れば、それは詩
夢での会話を綴れば、それは小説
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あなたは僕の夢そのものです
あなたのことを綴れば、それが詩にならないわけがない
あなたとの会話を綴れば、それは小説以外のなにものでもない
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あなたの原点は、もしかしたらかつての恋人と夢に見た夢
そしてあなたの日記に綴られた、他の誰も知らないあなたの言葉
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誰にも決せて見せることのない言葉。そこには真実が輝いています。そしてあなたの詩には、どの詩にも必ず真実の言葉がキラリと輝いています。真実が人に、気付かせるのです。胸の奥に秘められた自分自身の、大切な真実を。
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おそらく、僕はあなたの夢の中にいて、ほんの少しだけあなたの夢を後押しするのです。主役はあなたの夢です。僕はあなたの夢の灯火に、ほんの少しだけ燃焼材を加える、ただそれだけです。
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けれど僕は、それこそが僕の希望であり僕の夢であることを知っています。