いつか空の上にいるように
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僕たちはすべてを光に託してあの空の上を目指しています。ふたりの世界を生きるために。
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命ほど謎めいたものはありません。魂があるのかないのか、命がどこから来てどこへ行くのか、誰も知らない。
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生まれるのか、元々あるのか、消えるのか、見えなくなるだけなのか、誰も知らない。最も大切なことだけれど、本当のことは誰も知らないのです。
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知ってしまったら、夢を見ることもできなくなるのかもしれません。夢の世界とは、未知の世界、あこがれの世界のことかもしれない、とも思います。
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人は、あこがれることができるから夢を見ることができる。僕はそう思います。もしかしたらあなたも同じかもしれません。
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きっと本当のことは神様が隠しておられるのです。謎が一つもない世界で人は生きることができるでしょうか?
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おそらく、僕たちは生きることができないでしょう。謎のない世界では想像することも夢見ることもできなくなるのですから。
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あなたが望むとおり、僕たちはあの空を目指すでしょう。夢の世界を目指すでしょう。
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空の上で、すべての重みから解放されて、あなたと僕は向き合うことができる。眩しい光を全身に浴びて。
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夢を想うこと、それこそが人のあこがれを高めてくれる。夢とあこがれこそ僕たちの喜び。
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あなたの空に僕が、僕の空にあなたが、高く高くふたりの夢の世界を生きるために、いつかあの青く輝く空の上にいるようにふたりは永遠を生きる。そうでしょう?