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自由





10年の意味がわかるのはあなたと僕の二人だけです。

そして……その10年を自在に操ることができるのは、あなただけです。





その期間も、それが持つ意味も。

あなたはいつでも、完全に自由なのだから。





あなたは誰からも自由です。あなた自身からすら、自由です。

あなたは、あなただけが持つ想像の翼を自在に羽ばたかせて、唯一無二の世界を創造する創造主です。





完全な恋に至るまでの過程は、相手のことを思えば思うほど、相手の幸せを思うようになればなるほど、長く厳しい。 脇道、迷い道、落とし穴……





プラトニックな恋であればときめきとあこがれだけでどこまでも突き進むことができる。


フィジカルな恋であれば毎日でも体を求めてしまう。


時にはプラトニックな恋の相手と、フィジカルな恋の相手が異なることもある。


―――― そして最後に、恋の相手はただ一人の美しい人になります。





僕の好きなキーツの詩『エンディミオン』は、そのような恋に墜ちた青年の、心の成長を描きます。





愛する人と完全に一体になる。心も、体も。それは決してたやすいことではない。それはあなたもよくご存じのはずです。





けれど決して不可能ではありません。

人は、求めるものがあれば、希望があれば、どんなことがあっても生きていくことができるし、誇らかに死んでいくこともできる。





もちろん、そのこともあなたならよく知っているはずです。





あなたは何も怖れることはありません。あなたの信じることを信じるままに、あなたの世界を描いてください。あなたを本当に救えるのは、あなたが創造する唯一無二の世界なのですから。





人は無謬の存在ではない。

非力で、孤独で、矛盾だらけで、不道徳で、罪深い。

だからこそ人は創造するのです。すべてを許し赦されるあたたかな光を自ら手にして今この瞬間をこそ明るく照らすために。










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