18/50
冷たい雨
✧
孤独を愛すれば寂しくない―――
✧
孤独を愛しているのに僕はあなたを想う
沈黙を愛しているのに僕はあなたへ声をかける
✧
苦しみは僕を怖れさせることはなくて
むしろ快楽と満足が僕を不安にする
✧
冷たい雨は
遠い昔の涙のように
この水色の空に祈る僕を濡らし
頬を打つ雫はあなたの言葉
一途なあなたの瞳からこぼれおちた雫が
冬の終わりに立ちつくす僕の体を冷やし、流れ落ちる
✧
ああ いますぐあなたを
水色に冷えきったあなたを
まだ僕の体に熱が残っているうちに
あなたの孤独な心を抱きしめて
この胸に
あなたを