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A班(外)ファイル ― 門番は留守に鍵をあずける ―  作者: ぽすしち
(外)ファイル№06

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初めてのお客たち


 ショーンはゲイリーの手をはらい、おれのことをみた。

「 五階のもうひとつの部屋はジョーとジュニアだろ?この階には、ジャンとコルボクが明日くる。三階には、ケンとウィルとレイで、ちょうど満室だって言ってたぜ」

 Tシャツをなおしながら、階段へむかう。


 ゲイリーがバートはこないの?ときくのに、レイに怒られるからしかたなく親父さんの警護に行ったんだろ、とショーンがこたえる。



 そうか、あの男はこないのか


 これですこし、おれたちが逃げられる確率があがったような気がした。

  ―― 気がしただけだが。


 

「あんたら、このホテルに何度来てるんだ?」

 トッドが先に階段をおりはじめるショーンにきく。

「おれたちは初めてだ。けど、たしかあいつらもはじめて呼ばれたっていってなかったか?」

 確認するようにゲイリーをふりかえる。

「うん、ザックがぜったい行きたいって大騒ぎして、ウィルがしかたなくみんなを呼んだっていってたけど。 でも、そのザックが病欠なんてかわいそうね」まったくかわいそうとおもっていないようにわらう。

「ルイがザックからうつされて、いっしょに病欠ってほうがかわいそうだろ。 ―― ウィルはなんだか、だいぶ渋ってたらしいな」

「そりゃこんな女っ気のない集まり、彼は楽しくないんじゃない?」

「なあ、あの貴族さま、そうとうな女好きだって記事にあったが、ほんとか?」

 トッドの野次馬的質問に、ゲイリーが顎に指をあてて、なにかいいかけたとき、先に三階におりたったショーンがいきなり足をとめた。




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