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A班(外)ファイル ― 門番は留守に鍵をあずける ―  作者: ぽすしち
(外)ファイル№06

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ナイフと鉄棒

 ショーンがそれに気づき、金持ちってのはそういうへんなことするからこわいよな、と同意をもとめるようにうなずく。

「 消防隊の特殊器具じゃないと壊せないらしい。 ―― もちろん、ふつうの銃器の弾じゃどうにもならねえってことだ」

 まるで、おれたちをなぐさめるように、トッドの肩をたたいた。



 部屋からでてきたゲイリーはピンク襟の上着をきておらず、ぴったりと首まであるスポーツ用のアンダーウエアのうえに、黒いベルトが背中と胸前をわたっていて、よくみれば両脇に革製のホルスターがさがっている。だがそれは、銃をいれる形をしていない。


  ―― ナイフだ


 そのホルスターからとびでた鈍く光る『持ちて』の部分に見覚えがあった。


 賭博場にいたとき、負けた金が払えないという男がテーブルにおいて開いた指の間に突き刺さっていた、あのナイフの『持ちて』だ。



「これが気になる?ただの護身用だからきにしないで」

「ジャンが来たら貸してやれよ。おまえから身をまもる『護身用』にな」

 ショーンがわらって先に歩き出す。くちをまげたゲイリーが、そしたらおれはどこかの誰かさんがぶらさげてる、鉄の棒でも借りようかな、と後ろからショーンのだぶついたTシャツをまくりあげた。


  ―― 鉄棒だ


 サイズのあってなさそうなデニムパンツをとめているベルトに、見たことがないかたちのみじかい鉄の棒がさしてある。


 あのでっぱりはなんだ?



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