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A班(外)ファイル ― 門番は留守に鍵をあずける ―  作者: ぽすしち
(外)ファイル№06

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あっさり通される


 別荘にはいったら連絡をしろとダニーが言ったのは、そこからおれたちを捨て駒につかうつもりだからだ。


 考えられるのは、おれたちに内部の写真をとらせたり、中の《警備官》たちの人数を確認させて、出入り口をたしかめさせてから、金かお宝のありかをききだせ、と命じてくることだ。

 そのためにダニーはここまでの『備品』をおれたちに渡したのだろう。



 だが、銃が三丁あるからって、おれたちになにができる?



 建物の入口になる正面の木の扉はばかみたいに大きなもので、鉄の飾りがつき、重そうなそれがはたしてふつうに開くのかと疑っていたら、ぎい とふつうの動きでひらいた。

 ドアを中からあけたのは、あの黒髪のにやけたガキだった。


「 ―― おい、冗談だろ?」


 おれたちをみつけ、不機嫌な声でウィルにきく。

 しかたなかったんだよ、とウィルが脇をぬけ、いいじゃない、とゲイリーがドアを押して子ども抱いたレイを通らせる。ショーンが肩をたたいて、いれてやれ、と命じるようにいうと、眉をしかめた顔のまま脇にどいたが、どうやって調べた?とおれをみた。

 

 こたえようとしたおれのかわりにトッドが顔をつきだし、またしても小悪党らしい流れるようないいわけで、『たまたま』だといいはった。おれもそれにのっかることにする。

「この建物の《持ち主》には許可を得てるんだぜ?はいってもいいだろ?」


「 ―― べつに、入るなとは言ってねえだろ?」

 ひどくあっさりとひきさがり、今度は素直におれたちを通した。



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