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A班(外)ファイル ― 門番は留守に鍵をあずける ―  作者: ぽすしち
(外)ファイル№04

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ハエ程度のおれたち



 9.



 けっきょく、レイからそのあと連絡はなかった。当然だろう。

 

 おれの連絡先を知ってるのは警察官と弁護士だし、レイとおれが接触するのをとめたい連中は、ほかにももっといるんだし。



 だが、そんなことはトッドにも、あのあと事情をはなしてしまったダニーにも、関係ないことだ。




 おれが事故で入院し、そこにアルゴスの息子だと世間でいわれるレイがいたことをダニーはとっくに知っていたようだが、むこうから声をかけられる仲になったとは驚いたと言った。そりゃおれもだ、というと、気にいられたんだな、といやなわらいをむけられ、それで、どうするんだ?ときかれた。 


 なにもこたえないおれに、不似合いな明るいカフェのテーブルでむかいあった男は、トッドはやるきじゅうぶんなんだろう?と続けてきく。

 またこたえないでいても、ダニーはどうでもいいようにうなずき、ひとりで納得する。

「 ―― こんな幸運はないってぐらい舞い上がってるんだろうな?おまえをつかってゴシップ誌あたりから情報を集めて、どうにかしようとしてるんだろ? まあ、当然だな」

 砂糖をやたらいれたコーヒーをのみ、ダニーはおかしそうにおれをみた。

「せいぜいハエ程度にたかって、いくらかひきだせるといいな。それより、 ―― なんのはなしをしてたんだ?」


「なんのって、まあ、具合はどうかって」


「別荘がどうとかってきこえたな。さそわれたのか?」




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