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ニュースの内容


「それ、・・・ニュースでやってたのか?」

「だって、けっこう派手な事故だったからな。新聞もラジオもやったし、街頭ポストなんか事故が起こった後の動画流してたぜ」


 『街頭ポスト』は一般から寄せられた動画をながす、国が運営している大型の映像画面で、誰かがとった景色だとかどこかの家族パーティーとか芸をするペットなどの動画がふだんは流れているが、朝と夜の決まった時間に字幕付きのニュース映像をながす。


 

 『 もしおまえがその『宗教』とほんとに何の関係もないなら、


             このことは全部忘れろ。 調べるな。  』


 たしか、初めてあったときにマイクはそう言った。



 トッドには話さないでおくことが、またふえた。

 だが、ぜんぶを隠しておくことはできない。

 なにしろ、保険にもはいらず、金も持っていないおれが、個室の病室で二日もすごしてきたのだ。トッドはすでに、この事故に《すこしの金のにおい》をかぎつけている。




 だからしかたなくおれは、あとをつけていたマフラー男が女に突き飛ばされたのを助け、お礼の代わりに病院代をだしてもらったのだと説明することにした。


 トッドは『やっぱりな』という顔でうなずき、いいか、よくきけよ、といつものダイナーではなく、近くのバーにはいった。


「 ―― あの、マフラー男のことをすこし調べたんだ。あんな高級ホテルの裏口からでてくるなら、有名人かもしれねえって思って、あの写真をもっていろんなやつにきいてみたんだよ。そしたらな、驚くなよ?なんと、あのアルゴスの息子だってのがわかった」



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