表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A班(外)ファイル ― 門番は留守に鍵をあずける ―  作者: ぽすしち
(外)ファイル№03

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/168

そいつか?



 6.



 釈放されたあと警察の建物をでたところにあの無精ひげのマイクが待っていて、「これからいっしょに病院に行く」とおれの予定などきかずに公用車じゃなさそうな古い車につれこまれた。


「レイが、おまえに感謝をつたえたいらしい。それと、そのまわりの人間もな」

「・・・『まわり』って・・・ギャングとかじゃねえんだよな?」

 これにふきだした男が、うなずきながら、いいところをついた間違え方だ、とわけのわからないことをいった。



 車がついたのはおれが運ばれた病院とは別の大きな病院で、駐車場には赤い髪の女がのっていたバイクがとまっていた。

 こっちだと見張りが立つガラスのドアをぬけ、まるでホテルのような受付のあるひろいフロアからエレベーターにのり、直通になっているらしい上のほうの階でおりた。

 廊下には、いやにたくさんの体格のいい男たちがたむろっていて、いっせいにこっちをむいた。


「そいつか?」

 黒髪短髪のガキがすすみでてきて、にやけた顔でおれをじっくりみた。

「おまえ、ほんとツイてたな。レイを殺す方じゃなくて助けるほうで」

 うしろにたまってる男の中のひとりが「ケン、やめろ」と命じたが、その命じた男もなにかいいたそうな目つきでこちらをじっとみている。


「とりあえず、さきにレイに会わせないと」

 マイクがその男たちをなだめるようにいって歩き出すのについてゆき、ドアの前に移動した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ