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A班(外)ファイル ― 門番は留守に鍵をあずける ―  作者: ぽすしち
(外)ファイル№03

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よくやった

「・・・警察官のいうことなんか、信じられるかよ」


「そうか?なら、仕方ないが、おまえも今日から『治安部』が《赤い印》をつける人間の仲間入りだ。このさき死ぬまで、おまえの両親、兄弟、親戚や、一度でもかかわったことがある人物も、おまえといっしょに『治安部』にようすをずっとみられることになる。気にするな。知らない間に電話が盗みぎきされたり、個人メッセージがのぞきみされたりするだけだし、記録としておまえに関係ある人間の情報が、おまえの名前でここに残るだけだ」

 こちらの肩をたたき、ほほえみかけてきた。


 こいつも、さっきのマイクという警察官も、しっかりと顔をみているのに、《ついてるやつ》かどうなのかが、みえなかった。



  こいつら、いったい何なんだよ


「・・・クソ」

 くやしかったが、ポケットからまるめた札をだし、トッドから受け取った紙もわたしてやった。


 ベインは、ほう、と口をすぼめておれの肩をたたいた。

「こりゃ、『信者』の手書きの地図だな?レイの行動予定時間も書かれてるな。よし。これからあの女の指紋がでれば、ひとりは捕まえられるぞ。でかした、マックス。ほかにおれに伝えたいことはないか?」


「・・・おれのことつきとばしたヤツの、特徴と、着てた服はわかるよ」


「あとは?」


「・・・車を運転してたヤツの似顔絵に、協力できる」


「ほんとか?」


「おれはハメられたんだ。仕事はらくなのに報酬がよかったんで、いろいろ気をつけてたんだ。そのおかげで、あのマフラーのヤツを助けられたしな。あいつに感謝されてもいいぐらいだろ?」


 これに、ベインはよくやったというように何度も背をたたいてきた。




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