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A班(外)ファイル ― 門番は留守に鍵をあずける ―  作者: ぽすしち
(外)ファイル№03

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急な気温の低下


 ああ、とわらったマイクと柄シャツがあいさつを交わし、マイクはおれのことを「レイを助けたらしい」と紹介した。


 へえ、とこちらをみた柄シャツの男は、驚いたことに握手をもとめ、『治安部』のスティーブ・ベインだ、と自己紹介した。おれもにぎりかえす。

「 あんたが常識ありそうで安心したよ。マックス・ウォーレンだ。おれは罠にかけられただけなんだ」


「なら、そのはなしをきかせてくれ。ああ、取り調べじゃないから、らくにしてくれ。お茶をのみながら、ゆっくり思い出してくれればいいんだ」


 ベインのそのことばをきき安心したおれは、さんざんおどしてきた無精ひげの男をみてやった。

 するとベインが急になにか思い出したように、「そうだ、マックス」とおれのことをよぶ。

「 ―― もうながいこと両親とは連絡をとってないし、職場の同僚もいないだろう?あー、トッドだっけ?そいつぐらいか。ほかには、おまえが一か月ぐらい姿をみせなくても、心配するやつはいないよな?」


「・・・・・・」

 どうして、トッドのことまで?


 きゅうにこの建物内の気温がさがったような感覚になる。


「ああマイク、ありがとう。あとはこっちでひきうけた。レイの見舞いに行ってこいよ。そうだな、あとで様子だけ教えてくれ。 さあ、マックス、ゆっくりはなしをきかせてくれるか?あと、もし、この仕事をうけたときに『渡された』もんがあったら、そいつもぜひ、みせてほしいな。  ―― 現金ばらいだろ?おまえはそれをいま持ってるか、どこかにかくしてあるはずだ。あとで返してやるから、一度こっちにわたせ」

 

 最後のほうは、肩をくんだこちらの耳にささやきかけるものだった。





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