表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A班(外)ファイル ― 門番は留守に鍵をあずける ―  作者: ぽすしち
(外)ファイル№13

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

134/168

入ってきた男たち


「『ケガ人』だとおもうか?おもては《白に赤》の惨劇だぞ」

 わらいながら先に入ってきたのは襟に毛皮のついた黒いコートを着たダニーだった。


 続いてうしろから見たこともない男たちがかたまってはいってきたが、すべての男たちがダニーとおなじように上等なコートを着ていて、だれも銃を手にもっていない。かわりに柔らかそうな革の手袋をみんなはめていて、まるで、銀行や会社のトップにすわる男たちがまちがって連れてこられたかのようだ。


 でも、 ―― 。



 ―― ついてるやつらだ・・・・


 ここにきてからまったくみえなかったが、ダニーをふくめ、六人のおとこたちも『ついてるヤツ』なのが、おれにはしっかりとみえた。



 ダニーたちは中にはいったが、その正面にまだジョーが動かずに立つのを、抜こうともどかそうともせずに、むかいあった。

 中をゆっくりみまわしながらおれに目をとめると、いつものいやなわらいをうかべてみせる。


「どうしたマックス?縛り上げられてもいないし、扉もあけられないんじゃあ、ただなんの役にも立たなかったってことか?残念だな。おれはおまえのことを、すこし買いかぶりすぎたのかもしれねえな」


「いや、まてよ。たしか彼が、おまえの家に電話をかけてきたのだろう?」

 ダニーの後ろにいた男のひとりがきくのに、おもいだしたように指をならした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ