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A班(外)ファイル ― 門番は留守に鍵をあずける ―  作者: ぽすしち
(外)ファイル№12

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ジュニア笑う


「ギャングとのはなしはどうなってるんだ?」

 急にジャンが、おれをふりかえりきく。


 みんなの視線をあつめ、ひらきかけた口から、どう話せばいいのか考えたが、浮かぶのは倒れたトッドのことだった。

「 ・・・トッドは、・・・レイとジュニアだけ連れてここを先に出てくつもりだったんだ。この仕事だって、トッドじゃなくて」


「そんなのわかってる。おれがききたいのは、ここにくるのは、どういう手合いのギャングなのかってことだ」

 怒るというよりも説明不足をただすような口調でせかされた。



 順をおいながら、ここにくることになったいきさつとダニーのことを、おれは簡潔に説明した。




「 ―― なるほどな。《酒場の賭博場》か。まあギャングらしいといえばらしい、が・・・ジョーを知ってたって?」

 ジャンがなぜか半わらいで元聖父をふりかえると、まるでこの話し合いに加わるようにジョーの足元で男たちの顔をみあげていたジュニアが、いきなり太くきたない声でわらいだし、おれはぎょっとして身をすくめた。



 あきらかに子どもの声なんかじゃない。



 驚いた顔でジュニアをみているのはおれとゲイリーだけで、ほかのやつらはなんの驚きもしめしていない。



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