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不安

 

 なんだかきゅうに、嫌な予感におそわれる。

 不安で、いらいらしはじめる。


 この男の行き先も、トッドに放り渡された紙には書いてあった。たぶん、劇場近くのカフェにいくはずだと。

 だとすれば、この通りをまだむこうへまっすぐのはずだ。どこかでむこうがわへわたるのかもしれない。


 なんだ、どうしてこいつの顔をみても運がわからない?

 

 混乱しながらもあとをつける。

 あいかわらず、たちどまったり振り返ったりして、なかなか先へ進まない。


 あとをつけるなんてどうでもよくなって、さきまわりをして、正面からもういちど顔をみてやろうという気持ちがつよくなってきた。

 いっぽうで、落ち着けともおもう。



 もしかしたら、おれがおかしいんじゃなくて、こいつがおかしいのかもしれない。《ついてる》と《ついてない》の、ちょうど中間に位置してるから、わからないとか? ・・・ほんとかよ



 自分で自分の考えに頭をふったとき、すぐ横からおれをおいぬいていった男がいた。







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