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A班(外)ファイル ― 門番は留守に鍵をあずける ―  作者: ぽすしち
(外)ファイル№09

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スーフ族と弓矢


 21.




 フロント前に集まったのは、おれとトッド、ショーンとジャンだけだった。


 ケンが不服そうに、ライフルのケースを肩にかけ正面のドアを出て行こうとするウィルにむけ、おまえの別荘なんだぜ、と大声をだすが、「マスターキーはわたしただろ」とだけかえされる。


「ウィルはジョーと腕試ししたいんだろ。こんな機会じゃないとつきあってくれないだろうからな」

 わらったジャンがあとからライフルのケースをもって現れた元聖父に、コルボクも参加するんだろう?ときくと、「彼は弓矢を試したいらしい」とこたえがかえった。


 トッドと顔をみあわせたおれはすこしわらってしまった。



 たとえケンカがつよい先住民族だとしても、弓矢なんかじゃ銃には勝てない。



「おい、その矢に毒はないだろうな?こんなところで森の動物にでもつかったら、おれの責任問題になる」


 ショーンのこのひとことで、わらいはひっこんだ。


「いや。彼らスーフ族愛用の弓矢じゃなくて、ほら、仕事で新しくもらったんだろ?あの、近代的なやつを」と、その代物の名前がでなくてもどうでもいいようゆびをふるのに、それ《クロスボウ》だろ、とジャンがこたえをだす。



 おれとトッドの顔から、わらいはすっかり消えた。



「あいつの武器の改良申請、これで三度目なんだぜ。殺傷能力がたかすぎるから、もうこれでストップかけるって安全管理課からいわれてる」

 ショーンは困ったようにおれたちをみた。

 ジョーが片手をあげて、空き缶と空き瓶にしかむけないと誓い、森の方にあるという『練習場』へとむかった。



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