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1章 2話 プレイヤーキラー

本日もお忙しい中、誠にありがとうございます。



堅い挨拶はおいておいて、報告となります。プロローグ第一話を一部変えております。今のところストーリーに関係はありませんが、念の為こちらに記載しておきます。



変更点


会社の名前がUNITelopに変更。それに伴い、グループ名をユナロライブに変更。



以上で報告を終了いたします。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m


PK通称プレイヤーキラー。イベント関係なく、他のプレイヤーを襲いキルして、アイテムを強奪するような人。たいていのPKは弱そうな人を集団で襲いかかるプレイヤーとしての風上にも置けない人が多い。何故こんな話をするのか?それは絶賛私がPKに絶賛絡まれている最中だ。




事の話は数分前に戻る。おばあさんが爆弾発言について詳しく教えてくれた。悪いことばかりしていると捕まる。というのは、主に指名手配犯ということだった。




「旅人さんの中には、私達住民を襲ったり、他の旅人さんを意味もなく倒したりする者もおるじゃろう?そういう事する旅人さんは指名手配されるのじゃよ。もちろん住民の中にも悪い人がいたら指名手配されるがのぉ。指名手配犯は捕まえたら、報奨金出るのじゃが、旅人さんを捕まえるのは難しいからのぉ。そこで神殿の出番じゃ。神を信仰するの力を使ってのぉ、弱体化した指名手配犯を捕まえるのじゃ。おかげで毎日安全にすごせるのじゃ。教会様々じゃな。」




と、おばあさんは話してくれた。おばあさんが話しているのはプレイヤーキラーのことかな。結衣とゲームを買いに行った時に聞いた話だと、このゲームはプレイヤーキラーは一応認められているらしい。




とはいえリスクも重い。一回するとイエローネームになり、多くするとレッドネームになるらしいもの。イエローネームはゲーム内のお金を払えば消えるのだが、(とはいえ、お金払った後再びやったら即レッド落ち。)レッドネームは討伐されるまで消えない。常に自分の名前の前に赤い死神のマークがついている。イエローネームになった時点で街の主要施設の一部利用できなくなり、レッドネームに落ちると街にそもそも入れなくなる。つまり宿などでアイテムをおいて行ったりできないため、下手したら全ロストとなる可能性もある。




さらに、普通装備などはモンスターに倒されても落ちないのだが、プレイヤーキラーは装備も含めた全ロストとなる。そして、デスペナ(デスペナルティ)も重く、普通のプレイヤーはデスすると、リアル時間で1時間の間、ステータスが一時的にダウンするだけだが、レッドネームプレイヤーはステータスダウンは自分にかかった賞金を返済しきれるまでの強制ステータスダウンになり、リアル時間で最低3日のログイン制限となっている。装備も含めて全ロストした状態で自分にかかった金額の返済はかなりきついらしい。




つまり、まとめると認めてはいるが推奨はしてないということだろう。正直私はプレイヤーキラーにはなりたくない。街に入れないって楽しみ半減どころの話ではないし。




ちなみにだが、fwoではフレンドリーファイヤーなどが存在してなく、モンスターと戦っているときやイベントのストーリーを見ている途中のプレイヤーなどに、攻撃は当たらない。つまり、誤ってイエローネームやレッドネームに落ちることはない。つまりイエローネームやレッドネームのプレイヤーはモンスターと戦っていないプレイヤーに悪意を持って襲わなければ落ちないということだ。




正直思うのだけどバトルしたければ相手にバトル申請したらいいのに。それならキルしてもイエローネームとかに落ちたりはしない。プレイヤーキラーはとにかく卑怯だなと思う。弱いものを囲んで、自分の利益だけ考えているから。長い目でみたら利益もないから、実際のところただの自己満足でしか無いのだろう。結衣の話だと一定数のプレイヤーキラーは湧いているらしい。見かけたら討伐しようかな。




ちなみにこのゲームではプレイヤーキラーを倒すと、そのプレイヤーにつけられている賞金がその場でゲームコインが支払われる。それにプレイヤーキラーを討伐しても、自分がイエローとかに落ちることはない。だからこそ結衣はプレイヤーキラーの事をカモネギとよんでいた。




その後、案内の済んだアンナ·イニンことおばあさんのNPCと別れた。




「それじゃ旅人さん。達者でのー。」



という、言葉の後、自分の前に画面が出てきたかと思うと、





...................................................




チュートリアルクエスト《アンナ·イニンについていく》をクリアしました。




3000c(カルド)獲得




報酬 《マジックバック》を獲得




《マジックバック》



探索者のみが持てる至高のバック。20品まで入る。拡張することでさらに多くのものが入るようになる。



譲渡不可。



なお、同じ物は同じ場所に99までいれることができる。 




《マジックバック》をすでに所持しているため自動で拡張されます




《マジックバック(第三弾拡張済み)》




探索者のみが持てる至高のバックに手を施しより良きものに進化を遂げた。



探索者専用バック。通常だと20品しか入らないバックを拡張して50品まで入るようにしたバック。まだ試行錯誤の途中であり、拡張はさらにすることができる。



譲渡不可



なお、同じ物は同じ場所に99までいれることができる。 




....................................................




おー。これクエストだったんだ。しかも、もらっていたバックが拡張されたのは嬉しい。確か結衣が言うには、街の中に多くのクエストあるらしいんだよね。とりあえずスライムEXで、鍛えた後色々探して見るのもいいかも。




そう考えながら、私は宿で部屋をとり、おばあさんに聞いていたスライムの森のある西方向に歩き始めた。西方向に向かうと自分と同じような初心者の服を着た人がチラホラいた。恐らく自分と同じような新人が多いのだろう。




群れるのが嫌いな私は誰ともかかわらず速歩きで、並木道をスルスルと進んでいった。もう少しで森に入りそうなところで私は違和感を覚えた。周りにいたはずの新人プレイヤーがいないのだ。ここまでくるのにモンスターはでていない。スライムの森は本来初心者用のダンジョンなんだろう。




それなのにいないのは、引き換えしたのか?でもダンジョン方面から出てきた新人プレイヤーともすれ違って無い。私はまだEXダンジョンに入っていないために、他のプレイヤーと全くあわないはずがないのだ。




私は集中力を高めて周りを探った。すると、気配を感じた。私を囲むようにいる。それも新人プレイヤーではなく、私を狙っている感じだ。大好きなシューティングゲームをやっていると、音に敏感になり、気配を感じることができるようになる。そんな私からしたら、隠れているのは対人戦素人だろう。でも、恐らくはPKだろうな。新人がいないのも納得できる。負けたのだろう。今後の新人のことも考えて狩っておくべきだ。このゲームでは初心者の私が勝てるかはわからないけど、正直許せない。私は覚悟を決めたのだ。
















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