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1章 23話 ラットダンジョン

にゅいに連れられてきた場所は、噴水の近くだった。ここで何するのかと思っていたら、噴水の近くのマンホール?みたいな銀色の床に手を触れた。




すると、銀色の床がスライドし始めた。そしてスライドし終わると、中には石でできた階段があり、下に降りられるようだ。最初は気づかなかったけどこんな仕掛けあったんだ。




「僕、今回EXは使ってないから一緒に行こう!ここがラットのダンジョン。地下水道なんだよ。」




と、にゅいが説明してくれた。私はそこから覗くと、そこは古い下水道みたいな感じで奥の方に続いてた。




「きづかなかった。」




私が行ったスライムの森は東にあったから、てっきり東西南北にあると思っていたら、違うみたいだね。私が興味深く覗いていると、





「ミーちゃんはスライムの森に行ったんだよね?それが東で、南の方にゴブリンの山、西にゴーレムの岩場。そして中央のラットの地下水道。この4つが今、第一層で見つかっているダンジョンなんだ〜。僕のゲーム脳が第一層のボスは北ではないかな〜と想像しているよ。」





と、にゅいが教えてくれた。この辺の基本知識はしっかりと調べてからゲームのをやり始めるのがにゅいの性格だ。とはいえ、調べたからといってイベントをすっ飛ばしたりはしない。1プレイヤーとして、ゲームを心底楽しんでいる証拠だ。





私は事前情報であるそのあたりはあまり調べないけど、ネタバレが嫌いという訳では無い。そのため、必要情報としてにゅいから聞いたことはしっかり心のメモに残す。





「それじゃ、行く。」





私は、我慢できなくなり階段を下り始めた。新しいダンジョンに入るためワクワクしている。





「あっまって。僕も行くよ〜。というか遠距離が先に行くのおかしいじゃん。」





と、私の行動に突っ込みながらも後ろからついてきた。そして階段を降りきり、後から入ってきたにゅいと並ぶと、上の銀色の入口が閉まり始めて、完全にしまった。時間?それとも通行したから?理由はわからないけど、どおりで初めて来たとき気付かないわけだ。





「ここ、入るためには他のダンジョンの攻略歴があるか、僕みたいにEX持っている人限定なんだけど、出るときは階段登って近づけば大丈夫だよ。」





私が入口を見てたためか、そんなふうに返してくれた。なるほど、ここは条件付きのダンジョンになるんだね。それと帰り方も気になっていたから助かった。その後私たちは隣同士に散歩するかのような雰囲気で歩きながらダンジョン攻略を進めていった。





ここは2.5mくらいの道幅で、敵はラットが前から出てくるのと、稀に床からいきなり飛び出してくるくらいだ。どのラットも出てきてから攻撃してくるまで2秒ほどのラグ?みたいなものがあるため、私が即狙いを定め打つとヘドショできる。しかも、敵が弱いのか基本ワンパンですむ。





「普通、2秒もしないうちに構えてヘドショ狙うなんて難しいはずなんだけどな〜。」





後ろからにゅいのひとりごとが聞こえるけど、無視だ。できるからしょうがない。私はうち漏らさないが、数匹一気にきたときに、ナイフを投げてラットの頭に当て葬っているにゅいには言われたくない。





そしてダンジョンは、ほぼほぼ一本道で、時々曲がる場所があり、そこを曲がると宝箱がある。宝箱がある道は完全な行き止まりのため、地下水道の来た道を間違えない限り迷わない





ノーマルのダンジョンのためか、宝箱開けても出てくるのは出てくるのは状態の悪い薬草や、100c(カルド)前後の小銭などだ。稀に出る、ポーション(劣)は地味に嬉しい。合計7回の宝箱を回収した。ダンジョン入ってだいたい30分くらいかな地下水道なのにそこそこ広いエリアについた。





「いよいよボス戦だよ。準備はいい?」





と、にゅいが教えてくれた。やっぱりこの広い場所ボスエリアなのか。道中のラットが出てきた瞬間私かにゅいがヘドショ一発決めるだけの簡単な作業だったためボス戦への感慨深さもなければ、疲れもない。





「いつでも行ける。」





私がそう返すと、にゅいも笑顔になり、二人でボスエリアの広い場所に入った。ラットはパット見見えないけど、どうせ地面の中に潜んでいるんだと思う。私は警戒しながらすすんだ。そしてボスエリアの中央あたりに来ると、逃走禁止のためか、通ってきた道に結界が貼られた。





そっちに一瞬気が向いた瞬間に地面が動き出したと思ったら、今まで倒したラットより二まわりほど大きいラットが出てきた。







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