1章 10話 スライムの森EX2
私は杖スライムの攻撃を避けながらライフルで攻撃した。HPはそこまで多くないようなので一発で6割けずれた。ただ2回目の攻撃が当たらない。先ほど出してきた槍を私と杖スライムの射線上に出現させ防御を取るのだ。おかげで2発目が当たらない。
しばらくたち、杖スライムについていくつかわかったことがある。杖スライムの右回りに杖を振るとしたから槍が出てくる。槍の場所は恐らく任意。だが、槍が飛び出す前に槍が出現する位置が揺れるため避けるのは簡単。そして左周りに杖を振ると、スライムがあらわらる。こちらは通常種らしく出現と同時に一発で仕留められる。
これを利用したらこのスライム撃ち抜けるのではないかな?私は常に相手を撃ち抜ける位置に移動して、攻撃しているため、杖スライムは防御ばかりとなっている。それでもときおりスライムを召喚しているあたり、杖スライムも本気で私を倒しに来てるんだろうな。
魔物も、1番低いとはいえAIが積まれてる。よっぽど魔物の特性が諸刃の剣みたいなものでない限り、防御はするし、隙をみては攻撃してくる。強い魔物ほど強いAIが積まれているのは常識だ。それでも、よっぽどではない限り倒せないなんてことはない。そうでなければゲームとして崩壊する。
杖スライムは、奇襲による攻撃から始まり、こちらの攻撃は槍で防ぐ一見隙がなさそうだが、攻撃を増やすためにスライムを召喚するときときと槍の出現は同時にできない。だからこそ、それが最大の隙となる。私は槍が攻撃に向かない程度に攻撃をした。そしてちょっとこちらが隙を見せると、左周りに杖を回した。きた。私は現れたスライムを無視して、杖スライムをうった。
杖スライムは急いで右回りに回そうとしたが、こちらのスピードのほうが速い。そして、残りのHPを削り取れた。
今回は、身体強化は使わなかったけど、こんなのが出るのはここからきついかも。とはいえ、それはそれで面白い。今までとは違い、常に違う戦法を考えなくてはいけないし、戦い方や弱点も見極めなければいけない。さすが最新のVRMMORPG。
私は高まる期待が収まらなかった。とはいえ、早速次のモンスター探したりはしない。私は周りの状況を確認する。シューティングゲームの場合、状況確認を怠った者から負ける。だから逃げた敵を追いかけるや戦闘後に周りを調べず進むと、敵の罠に引っかかりやすい。ちなみに杖スライムの槍は5秒で消えていたし、他に仕掛けは無いと思うけど、念の為だ。
ちなみに杖スライムは、倒した瞬間報酬はバックに入っているため確認してないけど恐らく杖と魔石かな。
私は、軽く周りを調べた。念の為罠などが無いかの確認だ。もちろん薬草が無いかも含めてだ。
すると他の雑草より、少し色が違う気がする。よく見ないと気づかないくらいのレベルだ。私は注視して、周りを確認していたため気付いた。私が拾うと、
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上質な薬草を入手しました。
通常の薬草よりもすぐれた薬草。
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と、表示された。上質な薬草だ。薬草とは違うみたいだけど一応回収しておこうかな。私は上質な薬草をマジックバックに入れて、先に進むことにした。周囲の確認は怠らずにやっている時々杖スライムや剣を持った剣スライムも出てくるけど、そこら辺は問題ない。
ときおり、上質な薬草を回収するのも怠らない。それにしても毎回上質な薬草ばかりだね。もしかしてEXには、普通の薬草は出ないのかな?とりあえずコレを集めて持っていて、だめだったら普通のスライムの森にも潜るかな。
私がそんなこと考えていると、見覚えのあるダークボールが飛んできた。それが見覚えのないスピードで、飛んでくる。まだ遅いほうだが、私は急いでバックステップしたあと、その後も大きく距離をとった。そして前方で大きく爆発のおきたあと黒いスライムが現れた。
劣化キングスライムと違って速い。もしかしなくても、キングスライムかな?まじかーEXじゃ自然湧きするのかな?まずは劣化と能力の違いを確認しなくちゃ。私も劣化と戦ったときよりは強くなっていると思うけど。




