1章 8話 サブクエスト
街についた私達は別れる前に教会のカウンターに行った。私はMPポーションを買うため、桜ちゃんはついてきた感じだ。
「いらっしゃい。何にする?」
と、明るくNPC(ノンプレイヤーキャラ。プレイヤー以外のゲームの中で生きている人を指す。)の神父の服をきた店主(?)が話しかけてきたため、一瞬驚いたが、気を取り直して、
「MP回復ポーションがほしい。」
と、答えた。MPは自動回復するし、魔術士じゃないからそんなにいらないけど、やっぱり連戦って事を考えるとネックだ。それにしても神父の服を着た人がポーション販売しているのを見るとなにか違和感を感じる。
「それならそこにある赤いポーションだ。1つ3cだ。」
私は、60cバックから取り出し、神父に渡しながら、
「20欲しい。後、ポーション作る道具とかあったらそれも。」
といった。私のサブ職業は薬師自分で調合できるならそれに越したことはない。
「はいよ。MPポーション20本だね。それと、道具はうちでは売ってないんだ。すまんな。ただ、お願い聞いてくれるなら俺のお古だが譲ってもいい。」
と、神父が話したあと、ピコンと音がして、
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サブクエスト《教会の神父店主のお使い》が発生しました。受注しますか?
YES ← NO
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と、表示された。日常的な会話のつもりだったけど、クエストが発生したみたいだ。
fwoにおいてクエストはいくつかの種類に別れている。1つ目は、必ず同じ場所で誰もが受けれるクエスト。いわゆるメインクエストといわれるものだ。クエストによっては受けるための条件などがあったりするが、誰でも受けれる分認知度も高い。いくつかのメインクエストは攻略法もすでに存在するほどだ。もちろん、これは結衣からの受け売りである。
まぁ私も結衣も攻略は調べて無いんだけどね。そういうのは自分でやるからこそ楽しいからね。
そして2つ目は、街とかでいきなり発生したり、同じ場所ではなく様々な場所で発生する、サブクエストといわれているものがある。こちらは、全く同じ条件で別のプレイヤーが話しかけても発生しない場合があったりする。理由としては1人1人のNPCにAIを積んでいるため、AIが自己判断で出すものだからだ。受けれたら小ラッキーくらいな感じのものだ。
そして、今回のクエストはこれだ。つまり私は運がいいみたい。何がトリガーかはわからないけど、ラッキーだと思う。
そして3つ目は、いつ受けたかもわからず、気がついたら達成するクエスト。いわゆる隠しクエストだ。これは、私がログインしてすぐにおきたアンナ·イニンのクエストがそうだろう。これに関してはこういうこともあると、結衣から聞いていただけなので私も詳細はわからない。
最後に4つ目は、ワールドクエストだ。これは、公式の説明文に名前だけ書かれていたことらしく、こちらも詳細不明。
以上4つがfwoのクエストとなる。もしかしたら他にもあるかもしれないけど、少なくともいま出ている情報ではこれだけだ。話はそれたが、私は迷わずにYESを押した。
「おーそうか。受けてくれるか。それなら薬草がほしい。そうだな5束一組として5組はほしいな。もちろん足りなくてもいいが6日後までに持ってきて欲しい。薬草はスライムの森に生えているぞ。」
と、神父に頼まれた。ここでいう6日後はゲーム内時間である。ゲーム内は8時間(朝は2時間、昼4時間、夕方30分、夜1時間半)で1日が終わるつまり現実の時間の三分の一だ。6日後だと現実時間で明後日までに持ってきたらいいということだ。
「わかった。とってくる。」
私は返事してそのままきた道を戻り始めた。




