1
マリアは目立たない娘だった。父親が国主でもなければ埋没してしまうそんな存在。側室腹の王女だが、高位貴族の娘達より価値がないと思われている。側室の実母は既に病で儚くなっており、実母の実家は中堅どころの伯爵家。後ろ盾になるには身分的にも、財力的にも弱かった。
しかし、教育だけは受ける事が出来た。
最低限の教育が終われば、公務が回ってくる。地味な第八王女だ。他の王女達のように公務の内容を選り好み出来るような立場ではない。不人気なものであっても引き受けた。
今回は馬車で四日程かかる侯爵領の医療所の視察だ。
王都の医療所長や衛生や医療を担当している役人と、かなりの大所帯の移動だったから、日程に余裕をもたせ、片道五日間、全行程十五日間だった。
視察の合間に会食や意見交換会があり、休めるのはベッドに入る時だけという過密スケジュールではあったが、誰もがマリアに親切で、居心地良かった。
王都の自分の部屋に戻り、湯に浸かっていると、ようやく帰れたという安心感と同じ位の寂しさがあった。王女でなかったら、今頃打ち上げというものに参加出来ただろうか?パーティーやお茶会ではないそれは、上司も部下も関係なく、酒を呑み、美味しいものを食べ、日頃の鬱憤を晴らすらしい。
マリアもそのような生活がしてみたかった。いずれマリアも結婚するだろう。よくてどこかの貴族の後妻として嫁ぎ、夫が亡くなればそのまま隠遁生活か、また別の家に嫁ぐか。何年もかけて花嫁支度をするような財力はマリアにはなく、また伝手もない。
湯から上がり、水分を拭う。
侍女は二人いるが、公務に付き添った侍女には休みを取らせ、もう片方の侍女には旅支度の片付けをしてもらっている。
寝支度をし、ベッドに潜り込んだ。
起きると既に日は高くなっていた。
パンとスープの食事をし、着替える。
視察中はきちんと締めていたコルセットだが、移動中は緩めに締めていた。そのコルセットを普段よりきつく締める。侍女が差し出したのは、春先に相応しい淡い色合いのドレスだった。レースやフリルといった華やかな飾りは少ないが、流行に左右されないオーソドックスなものだ。
向かう先は王太子妃の部屋だ。お茶に招かれているのだ。
部屋の前には近衛所属の騎士が二人立っていた。深呼吸し部屋に入る。思った通り部屋の主の王太子妃だけでなくその夫の王太子もいた。
「先日はご苦労だったな」
香りの良いお茶がカップに注がれる音と共に王太子ヒレロズが口にした。
「さて、お前に縁談がある」
「まあ、せっかちなこと」
王太子妃クリスティがおかしそうに笑う。
「せめてお茶を頂いてからにしましょう?」
「そんな時間はない」
お茶が配られると同時にヒレロズはカップを取り上げて口をつけた。
「相手は隣国シュヴァーベンの第二王子ヒンデンだ」
「第二王子……」
思ってもみなかった話だ。良い縁談などないと思っていただけに。しかしその王子は婚約者がいた筈だが、一方的に破棄し、恋人と結婚すると宣言したと聞いている。
「お前も知っているだろうが、婚約者だったアンネット嬢を自分に相応しくない、恋人の方が相応しいと主張しているが、国王は認めるつもりもなく、第一王子もまた、長年の婚約者を捨て、恋人と結婚。二人の王子に見切りをつけ、ゆくゆくはお前の産む第二王子の子を次代の国王にしたいそうだ」
第一王子もまた婚約を破棄し、そのまま教会で二人と側近達だけで略式の式をあげ、結婚宣誓書にサインをした。
世紀の恋だと当時は話題になったが、現在はあまり話題にならない。高額の慰謝料を元婚約者に支払う事に納得せず、高位貴族から距離を取られていて、かなり浮いた存在になっているようだが、それにも気づいていないようだ。
「第一王子妃がもしお子を産んだらどうなるのでしょう?」
他国の王女より、自国の貴族女子の産んだ子の方を国王にしたいと思わないのだろうか?
「ああ、それはない」
「そうですか。わかりました」
「支度はクリスティに任せる」
「ええ。安心なさって。もう準備も始めているのよ」
「ありがとうございます」
翌日から、教育の見直しが始まった。
言語は同じだが、言い回しや発音が違ったりする為その修正と、シュヴァーベンの王侯貴族や地域についての講義を受けた。
支度については採寸から始まり、毎日のように仮縫いがあった。ここまできちんとしたドレスを仕立てるのは、成人し、社交界デビューの時以来だ。
王子妃になるのだからと、侍女が増やされ、女官もつくようになった。湯を使う時には、複数の侍女に世話をされ、靴下を履くのも、下着を身につけるのも人の手を借りる生活になった。
自由というものがない生活なんだと知った。
王女として静かに暮らしていた事を懐かしく思いながらも、マリアにはもうその道を捨てる事は許されなかった。
半年後、婚姻の為、国を出る王女を一目見ようと人々が集った。
自国カールスバーグの国境を出る時には、シュヴァーベンからの出迎えがあり、自国の大半の伴はここで引き返す事になった。マリア付きの侍女は三名。それ以外の伴は婚姻の儀式が終わってから帰国する事になっている。
出迎えにはシュヴァーベンに大使として派遣されている夫妻もおり、彼らがマリアのシュヴァーベンでの保護者のような役割も担ってくれるそうだ。
乗ってきた馬車もシュヴァーベン王国のものに乗り換え、行列は進んでいく。
道中は小さな諍いがあったようだが、そんなものは予想の範囲内の事で、マリアには退屈でしかなかった。早々に大人しい王女の役割を捨て、同行者を自分の馬車に呼んだ。こういう時、マリアの無害そうな風貌は役に立つ。最初は緊張していても、誰もが退屈だったのだろう、次第と口を開き滑らかに喋りだす。
おかげでカールスバーグとシュヴァーベンのゴシップにだいぶ強くなった。もちろんそれ以外の、例えば護衛団長の切実な子供の反抗期の話や、大使の諸国漫遊美味しいもの巡りの旅なども興味深く聞いた。
シュヴァーベンの王宮は小さな山に作られたものだった。馬車が通れるのは緩やかな傾斜のついた道で、この日は花嫁行列が通りすぎるまで、使用禁止になっているそうだ。不便ではないのか?と疑問に思ったが、近道と呼ばれる道はいくつかあり、馬車は無理でも、荷車までは通行可能だったり、徒歩専用だったりと色々あるそうで、そこまで不便ではないようだ。警備の都合上、勝手に道を作るのは許されないが、申請し問題がなければ作っても良いそうだ。
護衛団長の話では、山の恵みを食べざかりの多い騎士団と、保存食を作りたい近くの修道院と、残業尽くしで夕食を食べそこなった官僚とで争っているそうだ。
本宮に近い第二王子に与えられたという離宮に入り、翌日、国王と謁見し、その翌日に結婚式だった。
ずっと馬車に乗っていた為、体型の変化があったらどうしようと焦ったが、無事に袖を通す事が出来た。レースと刺繍を多用した花嫁衣装はマリアの体に合わせてつくったもので、多少の緩みもない。
同じ離宮だというのに結婚式当日に顔を見た第二王子ヒンゲンは不機嫌そうに睨んできた。宣誓書にサインを済ませ、祝の宴席でもそれは変わらなかった。真実の愛とやらを誓った愛人はマリアが到着してからというもの、ずっと泣いているらしい。
もしかして第二王子は知らないのだろうか?自分が次代の国王の父親になる事を。第二王子だけでなく、第一王子もまた、父親の国王に見限られている事を。
自分に与えられた部屋に戻り、湯を使う。カールスバーグから共にやって来た侍女だけでなく、こちらで新たにマリアに付けられた侍女もいる。彼女達はどう思っているのだろうか?夫に既に愛人がいる妻に仕えるなど、面倒でしかない。嫌でも巻き込まれてしまう。
カールスバーグの王太子妃は言っていた。
舐められるな、と。
女官や侍女は味方であれば心強い存在。彼女達なしでは生活が成り立たない。だが、主である自分を蔑ろにするようなものは、不要。そんな存在を一人でも許してしまえば、やがて病のように伝染する。その前に処置をすべきだと。
今のところ丁寧に世話をしてくれているし、調度品の手入れも怠っている気配はない。
髪を乾かしていると、扉の向こうから賑やかというより罵声が聞こえてきた。
何事かと顔を向けるとバンッと大きな音を立てて扉が開いた。廊下からいくつもある扉を開けてやってきたのだろう。扉の向こうにいた侍女が青褪めていた。
随分と早い『夫』のお出ましは、到底初夜が待ち切れないという様子はない。宴席に出席した時のままの衣装でやってきた夫、ヒンゲンはマリアを忌々しそうに睨んだ。
「お前を愛するつもりなどない。僕の愛はノンナのものだ!」
そう言って出ていった。
マリアはゆっくりと深呼吸をする。一度目、二度目、と数えながら目を閉じて心を落ち着かせる。
夫に蔑ろにされるのは構わない。それはもう承知の上だ。しかし生活の基盤を支える侍女に舐められる訳にはいかない。
そしてこの国、シュヴァーベンからも。
マリアに次代の国王を産んで欲しいと望んだのは、王子妃のなり手がいなかったからだろう。それなりに地位があって、婚約者もいないマリアのような女は滅多にいない。
ならば、きちんとマリアを次代の国王の母にしてもらわなければならない。
「国王陛下と宰相閣下をお呼びしてちょうだい」
戸惑っているのはシュヴァーベンの侍女達だ。カールスバーグの侍女達はヒンゲンが乱入する前と同じようにマリアの世話に動いている。
「国王陛下と宰相閣下をお呼びしてちょうだい」
再度、言いつけると、シュヴァーベンの侍女が動き、部屋を出て行く。マリアは椅子に腰掛け、鏡に映った自分を眺めた。湯上がりの化粧っ気のない顔は少し強張っている。ゆっくり口角を上げた。幾分引きつってしまったが致し方ない。淡い薄紅色した口紅が付けられ、頬紅が軽くはたかれる。鏡の中に映っているのは、カールスバーグの女官だ。マリアの世話だけでなく、王女、そして王子妃に相応しくなるよう教育係も兼任している。
彼女の言いたい事は分かる。
シュヴァーベンに対して交渉するのだ。夫に顧みられない哀れな妻として嘆くのではなく、夫の役割を果たそうともしない一国の王子の不始末をどう責任をとるのか、と。
「いかが致しましたでしょうか?」
やって来たのは、シュヴァーベンから付けられた女官だ。
「国王陛下と宰相閣下にお会いしたいの。今すぐに」
「明日、面談を申し込み致します」
小娘が何を言っているのかと言わんばかりだ。
「そう、わかったわ」
立ち上がり、裾を捌く。薄い寝間着は柔らかな素材でできていて、足に絡みつく。
「今から陛下の元にお邪魔します」
髪はまだ濡れているが仕方ない。肩に掛けられたガウンに袖を通すと侍女が前を合わせ、軽く帯を結んだ。
「なっ、何を仰るのです⁉」
「聞こえなかったのかしら?わたくし、今すぐ、国王陛下とお話ししなければなりませんのよ?それとも、我が国の大使を呼びつけて、こちらの王子のお言葉を教えても良いのかしら?」
お腹に力を入れ、にっこりと笑う。
「わたくしはどちらでも良いのよ?」
「……今から、国王陛下に使いを出します」
威勢の良かった表情はすっかり消え、脂汗までかいている。
衆目の前で、表情を変えない、考えている事を悟られないようにする事。それがいかに難しい事かよくわかる。マリアも今、下手をすれば怖くて震えそうになる。一国の国王に意見するなんて初めての事だ。マリアの父親はカールスバーグの国王だが、会話した事などない。
再び鏡台の前に腰掛け、髪の手入れをしてもらう。思い出すのは、カールスバーグの王太子妃だ。彼女は幼少の頃から王族の婚約者として厳しい教育を受けてきた。その彼女でさえ、失敗した事は何度もあると言っていた。大事なのは、その場を投げ出さない事、逃げない事。辛いからと泣いて逃げれば楽ではあるが、それではいつまで経っても他人から認めて貰えない。
ここでマリアが逃げれば、どうなってしまうだろう?後ろ盾のない王女の心細さは身に染みている。役目の果たせない妃などどのように扱われても仕方ない。しかし、共にやって来た女官侍女はどうなってしまうのか。本国に帰せればよいが、帰国が認められなかったら、マリアと共に惨めな生活をおくる事になってしまう。
もうマリア一人の問題ではないのだ。
髪の手入れが終わり、さてどうやって時間を潰そうかと考え始めた時、出ていった女官が男を二人連れてきた。室内をぐるりと見回し、自分の息子がいない事を改めて確認したのだろう。
「わたくし、カールスバーグの王太子殿下にこの国の次代を産め、と命じられました。そしてシュヴァーベンの医師の診察も受けました。それを当然の事と受け入れました。しかし、どういう事です?当の王子殿下が不能とは」
足を開き診察を受けるなど、恐ろしかった。しかも自国の者でない。情けない事に涙が滲んだ。それを知っているのは、今も側にいる女官一人だ。
「不能?」
「ええ、そうでしょう?ご自身がわたくしを孕ませるつもりはない、と仰ったのですから」
正確には愛するつもりはない、だが似たようなものだ。子供など愛がなくても出来る時は出来る。そして愛があっても出来ない時は出来ない。
「ですから、国王陛下。わたくしに子を授けて下さる王族の方をご用意くださいませ。無論、人選はお任せ致します」
「お待ち下さい、妃殿下、そのような無茶な」
「不能相手にわたくし一人、頑張っても仕方ありません。そして一人目と二人目の父親が違っても、それがこの国の判断であれば受け入れます」
ばたり、と人が倒れる。シュヴァーベンの女官だ。緊張に耐えきれなかったのだろう。侍女達も不安げにこちらを見ている。
「次の王とその予備に二人は欲しいと思っておりますの」
政略結婚で嫁いだ大抵の女に望まれるのは、後継者とその予備を産む事だ。
「お返事はそうですね、十日以内でお願いしたいですわね。我が国の大使もきちんと妻の役割が果たせたのか気になるでしょうから」
言外に十日過ぎても行動がなければ、大使を通じてカールスバーグに報告すると匂わせる。
「不能を夫に押し付けて申し訳なかった」
長い沈黙の後、謝罪はされたが頭は下げられなかった。当然だ、彼は一国の国王なのだから。
「ええ、わたくしも申し訳ございません。ご子息を不能だなんて、デリケートな事を公にしてしまって」
「女官は交代させよう。そなたに振り回され、病みそうなのが目に浮かぶ」
「そうなさってくださいませ」
踵を返し国王と宰相は出ていった。
「今日はもう皆、下がってちょうだい」
「はい、かしこまりました。お休みなさいませ」
「ええ、おやすみ」
長い一日が漸く終わる。
倒れた女官が運び出され退室していくのを見送ってから、行儀悪くベッドに倒れ込んだ。
まだ体が震えている。
緊張に強張っているのに、手足の震えが止まらない。
体は疲れているのに、目が冴えて眠れそうになかった。
明かりは枕元に一つあるだけだが、消したところで眠りに誘われる気がしない。
初夜用の整えられた寝室は寝具まで新品のようで、余計な皺一つない。洗濯係はどう噂するだろう。やっぱり駄目だったんだと笑うだろうか。
政略を軽く考えているような男など、破滅してしまえ、どうせ何も考えていないのだろう。マリアはあの夫の言葉を聞いて覚悟を決めていた。どんな手を使っても、この国の次代の王を産む。それがどんなに惨めな思いをしてでも、産んでしまえばマリアの勝ちだ。そしてあの形だけの夫を蹴落としてやる。
シュヴァーベンの王族の男を脳裏に浮かべる。
国王と、王弟が一人。王弟の子息が三人。王妹の子息が一人。
誰がマリアの寝床にやってくるのか。一人か、複数か。
絶対に泣いたりなんてしない。
いつか来る日まで。
マリアの王子妃としての生活は静かに始まった。
王族女性の挨拶を受け、高位貴族の夫人とその娘が紹介される。
新しく女官に配属されたのはとある伯爵夫人だった。聞けば国王の乳母の娘だそうだ。マリアの動向が全て筒抜けになるだろう。カールスバーグの女官のキュリー夫人はやりにくそうではあるが、正直なところ面倒な事は押し付けられそうだとマリアは喜んで受け入れた。
侍女も何人か交代になり、改めて、新旧共に全員が口外しないよう宣誓書の提出を求められたそうだ。
確かにこれが公になるのは、国家として問題だろう。
あのかたちだけの初夜から六日目の夜、シュヴァーベンの女官、ヒューズ夫人が「今宵、陛下がいらっしゃいます」と告げた。
今後についての話し合いでもするのかと思えば、初夜の日のように支度される。話ではなく、マリアのベッドにやってくるようだ。しかしこの部屋は、第二王子の住まいの離宮で、王子妃の寝室だ。第二王子の配下に見つかったら面倒ではないか。その辺りどうするのか気になったが、まあ考えても仕方ない。大人しく世話を受け、ベッドに腰掛けて訪れを待った。
行為は言葉なく始められ、終わり、気がつくと朝がきていた。
手を借りてベッドを降り、浴室に向かう。
「ヒューズ夫人、あなたも来なさい」
カールスバーグの侍女に世話をされたが、ヒューズ夫人はベッドに残された乙女の証と、浴室に流れた薄く赤に染まった子種を確認しただろう。
恥じらいなど必要ない。少しでも疑われる事は避けなければならない、未来の為に。
朝食の前に、二人の女官に言った。
「今後はカールスバーグ、シュヴァーベンの侍女の偏りがないように日程の調整をしてちょうだい。わたくしの産む子供の父親について疑いをかけられるのは困りますから」
ヒューズ夫人は深々と頭を下げた。
この国ではマリアは新参者で、信用などないに等しい。だからこそ国王の乳母の娘に全てを把握される事を受け入れた。
夕食前にパリュールが届いた。
黒の台座にセットされているのは、真珠とダイヤモンドを使った一揃いだ。ティアラ、ネックレス、イヤリング、ブレスレットと指輪だ。真珠の粒が揃った見事な品で、代々の王妃や王族が使用していたものだそうだ。マリアの黒髪と白い肌に合いそうだ。
「この国では初夜の後、新婦にこうして装飾品を贈る習わしがあります」
形だけの夫からでなく、マリアの産む子供の父親からだ。
「わたくしが身につけても良いのかしら?」
「勿論、その為のお品です」
「そう。ではありがたく頂戴しましょう」
もしかしたら彼の王妃も使用したかもしれない。その事を二人の子供は覚えているかもしれない。起きるかもしれない騒動にマリアは不謹慎にも期待した。