保志叶多 4 目黒の記憶
地震 震災 被災の場面があります
ご不快な方は飛ばしてください
目を閉じた、次の瞬間。ぐらりと目眩を覚えた。
どこかに沈み込むような感覚。「うっ」とうめいたそのとき。声が聞こえた。
「タカ兄」
幼い声に瞼を開くと、ちいさな子供が立っていた。期待に満ちたまなざしでじっとおれを見上げていた。
見知らぬ子供。知らない? いや。この目は、この笑い方は、どこかで――。
「タカ兄。遊ぼ」
『タカ兄』? 誰のことだ? 訳がわからない。
なのにおれの身体は勝手に「いいぞ」と返事をして子供の手を取る。
おれの身体? 違う。これは、誰だ? 意識だけが入っている? 逆? おれの意識にこいつの記憶が流れてくる?
なにが起こっているのかわからないまま時を刻む。
優しい両親。かわいい弟。従弟妹達。『おれ』は年下と関わることがなかった。だからちいさい子供達にまとわりつかれることにはじめはうろたえたが、日々を重ねるうちに楽しくなった。
気の合う友達。『おれ』は家でパソコンで遊んでいるほうが楽しかったから同級生とこんなふうに遊ぶことはなかった。気のいい友人達と遊ぶのは新鮮で楽しかった。
学校に行って勉強して。部活をして遊んで。弟達と遊んで。家族でごはんを食べて。
ごく普通の暮らし。ごく普通の日常。明日も、明後日も続くと信じていた。疑うことすらしたこともなかった。
それが。
いつものように寝ていた。
突然の激しい衝撃に目が覚めた。気が付いたら身動きが取れなくなっていた。なにが起きた。父さん。母さん。ユキ。狭くて真っ暗な中、ただ叫んだ。助けて。助けて。父さんは、母さんは、ユキは無事か。なにが起こった。助けて。誰か。
真っ暗な目の前に光が指した。知らない大人に引きずり出された。
「大丈夫か」「よくがんばったな」何を言われているのかわからない。父さんは。母さんは。ユキは。
そのままなにかに乗せられどこかに連れて行かれた。ひとがたくさんいる。ここはどこだ。なにが起こった。
医者らしきひとが言うことに機械的に答える。知らない大人に連れて行かれる。父さんは。母さんは。ユキは。不安。焦燥。恐怖。ぐるぐるのぐちゃぐちゃな中、ラジオの音を耳が拾った。
震災。神戸壊滅。――壊滅?
オレの家族は。身内は。友達は。どうなった。
どういうことだ。なにが。なにが!
その日の朝。ごく普通の中学生だったオレはなにもかも失った。
前の夜までは変わりなくあった。それが、夜が明けた瞬間、なにもかもなくなった。
叫んでわめいて暴れるオレを知らないオッサンが押さえた。「大変なのはみんな同じだ」「つらいのはみんな同じだ」だから「協力しろ」そんなことを言う。
知るか。オレはオレの家族を取り戻すんだ。
「家族はもういない」「かえってこない」
そんなことない。きっとどこかにいる。オレがここにいることが証拠だ。
わめいて暴れるオレを押さえたオッサンはオレに新聞を押し付けた。「見ろ」「これが『現実』だ」
何日分もの新聞は、あれから何日も経っていることを示していた。
『死亡者名簿』と書かれたなかにウチの住所が書いてあった。
良く知った名前がみっつ、載っていた。
どうやって過ごしていたのかわからない。ただ、オレの家族はもういないことだけはわかった。
家に帰ってみたら家がなかった。瓦礫の山からなにかひとつでも取り戻そうとしたけれど周りの大人に止められた。「危ない」「崩れるぞ」そんなの関係ない。オレひとり生き残ってどうするというんだ。なんでオレは生きてる。なんでオレだけが生き残った。
泣いてわめいて暴れて、いくつかの品が手元に届いた。つぶれたランドセル。ボロボロのアルバム。レシピ帳。傷だらけのカメラ。それらをかき集めて抱いて泣いた。泣いて泣いて泣いて、涙が尽きた頃、思った。
オレの家族は死んだのになんでオレは生きてるんだろう。なんで世間は何事もなかったように動いてるんだろう。
こんな『世界』、いらない。
父さんも母さんもユキも従弟妹や親戚のみんなも学校の友達もみんないなくなったんだから、こんな『世界』無くなったらいい。
そうして、どうすればこの『世界』を壊せるか考えるようになった。色々調べて準備をした。ちょっと調べるだけで簡単に爆弾ができた。どこに仕掛けようか考えて駅に狙いを定めた。
爆弾を仕掛ける場所を決めるのに地図だけではわからない細かいことを確認する必要があった。駅に行って構内マップを手に入れ、あちこち歩き回った。ひとの流れ。建物の構造。消火設備の位置。そんな確認したことをマップに書き込んでいった。
ベンチに座って休憩がてら、どこに仕掛けるか、何個仕掛けるか考えていた。どうするのが一番効果的に壊せるだろうか。時間帯はいつがいいか。
そのとき。
「こんにちは」
不意にかけられた声に顔を上げる。ひとの良さそうな小柄なおばさんがニコニコして立っていた。
なんの用かといぶかしみながら会釈をする。
するとおばさんはニコニコしたままあっさりと言った。
「どうしたの? なんで壊そうとしてるの?」
「―――!」
なんでバレた!? なんでわかった! 知られた! マズい。殺そう。
そう考えた、瞬間。
ドン!
ベンチに座っていたのに、地面に叩きつけられた。頭を地べたに押し付けられ、片腕を後ろ手に極められ、身動きがとれない!
オレを押さえつけているヤツがどんなヤツなのかと、どうにか動く目を動かした。
その目と目が合った途端、理解した。
「サトさんに危害を加えるなら、許さない」
冷たい目。野生動物はきっとこんな目で獲物を見るんだろう。
死ぬつもりだったのに、死ぬのなんか怖くなかったはずなのに、『このままだと死ぬ』と理解した途端にガクガクと震えが止まらなくなった。
「もう! 玄さん!」「離してあげて!」
ちいさなおばさんに叱られたデカいオッサンはしぶしぶオレを開放した。それでもオレの片腕をつかんだまま。おばさんを背にかばったまま。このオッサンは空いたその腕でいつでもオレの首をねじ切れると、なぜかわかった。
反抗できなくて仕方なく言う通りにした。ベンチに座り、正面にしゃがむおばさんの質問にひとつひとつ答えた。
「お名前は?」「何歳?」「どこに住んでるの?」「なんでここにいるの?」
どういうわけかおばさんには正直に答えてしまった。名前なんて偽名を使えばいいのに。年齢だって住所だって適当な答えを言えばいいのに。
正直に話しているうちに正直な気持ちも喋っていた。「寂しい」「かなしい」「くやしい」
ああ。そうだ。『おれ』は寂しかったんだ。かなしかったんだ。くやしかったんだ。
勝手に口からこぼれる言葉がドロドロだったココロに名前をつけていく。
勝手に目からこぼれる涙がボロボロだったココロに染み込んでいく。
「あなたは今生きている」
「生きているからには生きる努力をしなければならない」
「それが生きるモノの責務」
どうにか目を向けると、ちいさいおばさんはにっこりと笑った。
「私の恩人がそう教えてくれたの」
「あなたは今生きている」
「あなたが生きている限り亡くなったひとは消えない」
「あなたが生きて誰かのために、世の中のためになったら、それはあなたの家族が生きていた意味があったということ」
「生きなさい。『しあわせ』になりなさい」
「あなたが『しあわせ』になることが、なによりの親孝行になるわ」
不思議なくらい、そのひとの言葉はスルリとココロに染み込んだ。
泣いて泣いて泣いた。それまでの涙と違って、泣いたら泣いただけ浄化されるようだった。
どうにか泣き止んだオレにおばさん達は「今住んでいるところ」を言わせ、オレを連れて行った。
あの日からずっとオレの面倒をみてくれているオッサンがぐしゃぐしゃの顔でオレを殴った。
いなくなったオレを心配してヒントになればとオレの荷物をあさり、爆弾の作り方と試作品を見つけたという。
「バカヤロウ」「バカヤロウ」と泣きながら殴るオッサンに、どういうわけかその日初めて「ごめんなさい」と言えた。
「お前はもうおれの息子だ」と言うオッサンに「オレの父親は父さんだけだ」と言った。
「親は何人いたっていいんだ」
「子供だって何人いたっていい」
オッサンはぐしゃぐしゃの顔でニッと笑った。
あとで知った。
オッサンも被災者だった。
自分も奥さんを、兄弟を、娘を、生まれたばかりの孫を亡くしていた。
「おれが生き残ったのはきっと、やるべきことがあるからだ」
オッサンは言った。
「生き残ったひと達のために。この神戸のために。
そのために働かせるために、弁護士のおれが遺されたんだ。―――きっと」
そうしてオッサンはがむしゃらに働いていた。
オレと同じように家族を亡くし行き場を無くした子供を何人も受け入れた。ひとりひとりに寄り添い、行き先を示してくれた。
ひとり、またひとりと新たな居場所を求めて旅立っていった。
「大事な生命。無駄にすんなよ」
オッサンは事あるごとにそう言っていた。
「お前達は『希望』だ」
「亡くなったひとのぶんまで『しあわせ』になれ」
「きっと、亡くなったひと達が見守ってくれている」
オッサンのウザいくらいの愛情と熱意のおかげで、オレは少しだけ前を向くことができた。
オッサンが預かっていた子供の中でオレは最年長だった。
元々弟や従弟妹達の面倒を見ていたから年下の面倒を見るのは慣れていた。
忙しいオッサンに代わり家事をした。男ばかりの子供の集団をまとめて仕事を割り振った。風呂に入れ寝かしつけた。みんな眠るのを怖がっていた。正直オレも怖かった。寝ている間にまた『悪いこと』が起きるんじゃないかって。
だから、みんなで一緒に寝た。
全員で団子のようにくっついて横になった。全員が寝落ちるまでくだらない話をずっとし続けた。
オッサンの仕事の手伝いもした。書類を整理したり電話をかけたり。
気が付いたらオッサンの秘書のようになっていた。
「お前のおかげで助かるよ」
そう言って頭をグリグリと撫でてくれる。
「子供扱いすんな」「あとで小遣いよこせ」照れ隠しに文句を言ったらオッサンはニヤリと笑った。
「人生何事も経験だ」
「弁護士様から実務を教えてもらってるんだぞ? こっちが授業料をもらいたいくらいだ」
「屁理屈ばっかり言いやがって」
「弁護士だからな」
忙しい日々の中、突然ココロに嵐が吹き荒れることがある。
家族を思い出して。ひとりだと思い知らされて。生き残ったと罪悪感を抱いて。あの瓦礫の中から戻ってきたものを眺めて、抱いて、泣いた。
オレも早く皆のところに行きたい。そう思って泣いているうちに、いつしかそればっかり考えるようになった。
ひとり隠れて泣いていても、どういうわけかいつもオッサンに見つかった。オッサンは黙ってオレの隣に座り、黙って肩を抱いてくれた。
「早く皆のところにいきたい」あるとき、つい、正直にこぼした。口からこぼれ出てしまったことに気が付いて『怒られる』と思った。
オッサンは怒らなかった。
ただ一言「おれもだよ」と言った。
びっくりして思わずまじまじとオッサンを見つめたけれど、いつもまっすぐに目を向けてくるオッサンが顔をそらせていた。
「――でも、やるべきことをやってからじゃないと、おかあちゃんに怒られるからなあ」
「ウチの奥さん、怖いんだよ」ごまかすようにそんなことを言って、オッサンはようやく顔を見せた。
疲れ果てた顔でニッと笑うオッサンの目は赤くなっていた。
「まあ、ちょっと寄り道するくらいがちょうどいいのかもしれない」
「寄り道?」
「そう。寄り道」
「人生てのは寄り道の連続さ」
「生きるってことは、いつか大事な人にまた会うまでの、ちょっとだけの寄り道さ」
そしてオッサンは「だからお前もしっかり寄り道しろ」とオレの頭を乱暴になで回した。
「なんでこんなことしようとした」
爆弾騒ぎのあと、オッサンに聞かれた。
付き添ってくれたちいさいオバサンに背中を撫でられ、ポツリポツリとこぼした。
「オレの『世界』は壊れたのに」
「『世界』はオレらのことなんか関係なく廻ってる」
「そんなの――ムカつくじゃないか」
ボソボソ言うオレにオッサンはケロッと言い放った。
「壊れたならまた作ればいい」
「―――はぁぁ?」
ナニ言ってんだこのオッサン。死んだ人間が生き返るわけないじゃないか。
バカにされてるのか、子供だからといい加減に丸め込もうとしているのか。文句を言おうとしたオレより早くオッサンは言った。
「全く同じである必要があるのか?」
「……………」
「ちがう形になっても、また作ればいい」
そうして、オレを抱きしめた。
「一緒に、つくろう。新しい『世界』を」
「お前はおれの息子だ」
「お前には『未来』がある」
「広い『世界』を見ろ。無限の可能性を見ろ。
お前には無限の『未来』がある」
「『世界』は広い」
「全部見ないうちに壊しちまうのは、もったいないと思わないか?」
「わけわかんねー」
そう言うオレにオッサンはあっさりと言った。
「そりゃ世間知らずだからだ」
そうして最後のひとりになったオレの行き先をオッサンは勝手に決めてきた。オッサンの知り合いの知り合いというその家は関西じゃなかった。日本ですらなかった。
「広い『世界』を見てこい」
たった一言そう告げられ、いきなり外国に放り出された。
中学を卒業した翌日には飛行機に乗せられ、あれよあれよと流され、あっという間にカナダのその家のリビングにいた。
中学英語しかわからないオレに、そこの家族はうっとうしいくらい話しかけてきた。英語で。
そうして強制的に英語を覚え込まされ、高校に突っ込まれた。
違う言語。違う文化。違う風習。
これまでの『世界』とはなにもかもが違う。
異世界に落とされたように思いながら、必死で目の前のことをこなしていった。
忙しくしている間は他のことを考えなくて済む。
つらいことを忘れたくて、なんでもかんでも学んでいった。
「私のことは『父さん』と呼びなさい」
初対面の挨拶のとき、ホストファーザーがそんなことを言った。
「オレの父さんは日本人です」
わざと無礼なことを言ったのにホストファーザーはオレの無礼をあっさりと許し「じゃあ『カナダの父さん』と呼びなさい」と言った。
「君は君のままでいい」
カナダの父さんはそう言った。
「その痛みも、苦しみも、哀しみも、すべて君のものだ」
「君が君で在るために必要な要素だ」
オレがオレで在るために。
「君が『しあわせ』になるために必要なものだ」
それじゃあオレの家族はオレのために死んだのか。そんなのおかしいじゃないか。
オレの家族は死んだのにオレだけ『しあわせ』になるなんて赦されない。
そんなことを言った。つたない英語でどこまで正確に伝わったのかはわからないが、カナダの父さんは痛いくらいにハグしてきた。
「君の家族はきっと天国から君を見守ってくれている」
「君の『しあわせ』を願ってくれている」
「君の家族のためにも、君は『しあわせ』にならなきゃいけない」
「もちろん私達も君の『しあわせ』を願っているよ」
熊みたいなオッサンにウザいくらいに抱き締められた。
「君の家族のことを忘れる必要はない」
「君をここまで育ててくれたご両親に感謝をしよう」
「君の家族にしてあげるつもりで他のひとにしてあげなさい」
「きっと君の家族は喜んでくれる」
まるで洗脳するかのようにカナダの父さんはオレをハグしては『しあわせになれ』と言った。
高校卒業までその家で世話になった。
卒業後どうするか。様々な選択肢の中からオレが選んだのは『広い世界を見る』ことだった。
里村のおっちゃんがいつか言ったのとは意味が違うかもしれないけれど、まずは体感で『広い世界』を感じてみようと思った。
それから色んな国を転々とした。
色んな国には色んな人間がいた。
それぞれに事情があった。それぞれに大切な人がいた。
国が違っても、人種が違っても、おんなじだった。
『うれしい』も『悲しい』もあった。
『楽しい』も『苦しい』もあった。
あの日里村のおっちゃんが言ったとおりだと心の底から感じた。
『世界』は広かった。
気が付いたら放浪生活を始めて二年が経過していた。
二十歳になったオレに里村のおっちゃんが聞いてきた。
「お前、この先はどうすんだ?」
「やりたいこと、見つかったか?」
そのときにはカナダの高校で知り合った友人達がホワイトハッカーを本格的に始めていた。チームの立ち上げにはオレも協力していた。二年の放浪生活の間もなんだかんだ協力していた。
パソコン関係に進むのも、あいつらと一緒に活動するのも悪くはない。でも。
『これまでの恩返し』て言ったら、なんて言うかな。
『憧れてた』なんて言ったら、どんな顔するかな。
目の前の恩人と同じ道を進むのも悪くないと思っていた。
オレが助けられたようにオレも誰かを助けられたら。
でも、パソコンも面白いんだよな。
どうしようか迷って、運を天に任せることにした。
たくさん用意した紙に思いつくままに進路を書いた。大学名と学部名。就職先。もう一年放浪。他にも、色々。
たくさんになった紙を空き箱に入れ、ガッサガッサと振ってから一枚を抜き取った。
四月。
くじに導かれ、オレは京都大学の法学部に通うことになった。
首席合格の自信があったのに、オレは二番だったと知った。
どんな人間が首席合格したのかと気になって探した。そして、見つけた。
目付きの悪い、真っ黒な髪の男。
その目に、雰囲気に、覚えがあった。
ああ。『世界』に絶望しているのは『おれ』だけじゃないんだ。
『世界』と闘っているのは『おれ』だけじゃないんだ。
そのことになんだか肩の力が抜けた。なんだかうれしくなって、声をかけた。
ウザそうにするその様子は昔のオレのようだった。
構っているうちに一緒に暮らすようになり、弟のように感じるのに時間はかからなかった。
傷ついた者同士、肩を寄せ合って生きた。
『生きていてもいい』と赦されているようだった。
一緒にメシを食って。一緒にバイトして。一緒に課題に取り組んで。一緒に四苦八苦したり笑ったりして。一緒に時を刻んだ。
あの日家族と友人を喪ったオレは、京都で『家族』と呼べる親友を得た。
たくさんの恩人達のおかげで、オレは新しい『世界』への道を進むことができた。
あの日サト先生に声をかけられなかったら。
オレを引き取ってくれたのが里村のおっちゃんでなかったら。
カナダに行かなかったら。
きっと違う未来になっていたんだろう。
もしかしたらオレはテロリストとして指名手配されていたかもしれない。どこかで野垂れ死んでいたかもしれない。
それも悪くないかもと思うオレのココロの底の底には熾火がある。いつでも世の中を燃やし尽くせる紅蓮の熾火がある。
熾火を熾火のままにしておくためにわざと軽いチャラい男のように振る舞う。
この『世界』も案外悪くないと知ったから。
もうちょっとだけ『寄り道』するのも悪くないと思うから。
恩人達からもらったたくさんの言葉や気持ちを胸に、今日も『世界』に立ち向かっていく。
いつか大事なひと達にまた会えたとき、少しでも褒めてもらいたいと願って。
各地の震災で亡くなられた方のご冥福をお祈りします
被災された方に心よりお見舞い申し上げます
復興に携わったすべての方に敬意と感謝を捧げます
次回は9/12(火)投稿予定です