表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
報われない恋の行方  作者: 澄了爾
11/14

9話 顔合わせ

随分と間が空いてしまいました。申し訳ありません。


新年度になり、少しバタバタしておりますが投稿頻度を上げられるように調整してまいります。


これからもお付き合いいただけたら幸いです。

 扉を開けると、お父様と侯爵様そしてルドウィック様がすでに座っていた。



「アデリナ、ご挨拶なさい。こちらアーレンベルク侯爵家当主ライモンド殿と、ご子息のルドウィック殿だ。」



「これはこれは、噂にはお聞きしていましたが可愛らしいお嬢様ですね。息子にはもったいないぐらいだ。」



 人当たりの良い笑顔を向けられたが、目には見極めるような鋭い光が宿っている。さすが、法務大臣を務めるだけあって、油断ならない。



「恐れ入ります。クルムバッハ家が次女、アデリナ・フォン・クルムバッハでございます。お目にかかれて光栄です。」



「アデリナ嬢、こちらこそお会いできて光栄です。アデリナ嬢のように美しい方を婚約者にできた私は、幸せ者ですね。」



 そう言って、ルドヴィック様は私の指先に口付けを落とした。

 

 なるほど、皆が月下の貴公子と騒ぐ理由がよくわかる。

 美しいその金髪はまるで月の光のように落ち着いた輝きを放ち、その瞳は夜空を写し取ったように深い色彩で彩られている。彼が纏う優しげな雰囲気は、まるで夜のそよ風のようだ。


 だが、彼にとってもこの婚約は不本意なものなのだろう。

 侯爵様のような鋭さはないが、こちらの出方を伺っているのが分かる。



「まあ、お上手ですこと。こちらこそ、月下の貴公子と名高いルドウィック様と婚約を結ぶことができて、光栄ですわ。これからどうぞ、よろしくお願いいたします。」

 



 



 




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ