表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ずっとずっと片思い  作者: 優一 雫
1/1

一目惚れ

二作の掛け持ちになりますが、応援のほどよろしくお願いします。

「好きな人はいないよ。どうして?」

「そ、それは…」

そんな会話が今でも耳に残っている。


中学三年生。

桜の季節がやってきてとうとう三年!僕はずっと恋をしている。二年生の時の終業式、僕は彼女に告白した。

ただ見事に振られた。

彼女が言うには、好きと言う感情がわからないそうだ。僕はイマイチその意味がわかっていない。


彼女との出会いは今から二年前。

僕は図書委員会に入って作業をしていた。その頃は、スマホを持って浮かれてたり、学校生活に不安が多かった時期だ。

図書委員会で当時はまだ、カード式だった。

「あーあ、夏休み学校に来てまで委員会やりたくないな…」

「そうだな。同感だ。」

と、他愛ない会話が聞こえてくる。

何故学校に来るのかと言うと、カード式から、最新式のバーコードリーダー式にするからだそうだ。

そして木曜の放課後。

委員会でその話があり、各教室にある学級の本を図書室に集めると。

そう…。バーコード張りだ。

一年生の教室は一階だった。そして図書室は二階。あえて言うなら、学校は三階建て。

僕は一年四組だった。重かったがなんとか運び手伝いは無いものかと階段を降りている時に彼女に会った。


「んしょ。はぁー、重たい。」

か弱そうな女の子が本を大量に持っていた。僕は思わず、

「持ってあ…」

言いかけた言葉はそこで止まった。

後ろにいた男子が近かったためか、声がよく聞こえていたようで、僕の声は届かなかった。

そして、差し出した手は戻した。

その男子とは、僕が嫌いな生徒だ。

名を、長谷ながたに 優希ゆうき

と言う。

もともとこの学校は、三つの学校からこの学校に入ってくる仕組みだ。そして長谷は、僕と同じ学校…。

みんなの嫌われ者な長谷は、他の学校の子は知らずそいつに近づいては嫌われているようだった。

しかし、女あたりはいいらしく優しい男だと第一印象は思うらしい。


そんな奴が僕より先にあの子の事を助けるなんて…。

今思えば、僕は彼女に一目惚れだっただろう。

そして、そんな彼女の気を引こうとAINNというトークアプリで、

「ごめん。夏休みっていつ行けばよかったっけ?」

と聞いた。

「7月の27日28日29日

8月の2日3日

時間は1時から4時の間だったと思います!」

と、ご丁寧に返してくれた。


そして二年生の時。

僕は、二年三組だった。

僕の担任は子供番組に出てくるようなアソパソパソに似ていた。ただ、いい人かと聞かれればあんまり頼りなかったかな…。


二年生の三学期。

僕はよく教室に遊びにくる彼女を眺めていた。

何故だかその時、僕は胸が痛かったので片腕で胸を強く4、5回叩いた。痛みで、胸の高まりを抑えていた。


会話に参加して、そんな僕だって頑張って彼女と会話した。そんな中、好きな人というテーマが出ていた。

僕はばれるのを覚悟して、

「好きな人いるよ。」

と、言ってみせた。そんな僕の言葉をみんなは興味を持ち、

「誰?好きな人?」

と…。

その後、聞かれ続けた結果すごく疲れた。

(好きな人は瑠璃なのにな…)

そうだ。言い忘れていたが、彼女の名前は、北口きたくち 瑠璃るりというのだ。


もう胸が張り裂けそうだった。

そして僕は告白した。

友達に相談したら、

「告白しなよ。」

でも自信がなかった僕は、

「でも振られるの怖いし…」

すると真剣な眼差しで、

「告白したら後悔せんやろ?告白したって事実は残るし、その時に頑張ったって思えるやん!」

「確かに…」

「でも最終的には自分で決めることやで、決断はしなよ。」

「う、うん」


次の日、

「僕、瑠璃に告白する。」

「頑張れ!」

応援してくれる松村まつむら はなは僕の相談に乗ってくれた人だ。

読んでくださりありがとうございます。

評価や感想をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ