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カボチャの騎士は宣言する

──耳をつんざく爆音で意識が引き戻される。


「おいジャック!大丈夫か!?」


──大丈夫?誰に聞いているんだいボーイ?


おちゃらけた声をあげようとしても、言葉にならない。喉がすごく乾いている。息がどうしようもないほど上がっている。口内は血の味がする……


──瞬間背筋に寒気が走る。


「“ゾーンプライド”!」


反射的にそう叫んだのが功を奏した。

眼前の巨大な“黒竜”から放たれた漆黒のブレスはまるで『死の象徴』。それを眼前に出現した神秘のヴェールが阻む。

半透明のオーロラがどこまでも深い闇を完全にシャットダウンする様はどこか幻想的で、少し見蕩れてしまった。

まともに喰らえば即死の状態異常が発生する。あの攻撃だけは防がねば──


──私がここにいる意味が無い


「カノン!援護はッ!」


背後から悪友の焦り散らした責めるような声が聞こえる。普段なら茶化して窘めるところだが、今はそうも言ってられない。

カノンと呼ばれた白いローブの少女は「えーっと、えーっと」と頭を悩ませ、何かを絞り出すように叫んだ。


「ここは…“インフェルノオーラ”ッ!!」

「は?」

「え?」

「あっ」


紅蓮に燃え盛るのバフが、悪友と少年、そして『カボチャ頭(パンプキン)』を“飲み込んだ”


「倒しちゃってくださいッ!」

「「無理じゃボケェェェ!!」」

「…ハハッ、ハハハ」


二人が絶叫する中、いっそ笑えてきた私は、据わった目で左手の剣を強く握りしめる。


「──二人とも」

「もうやだこのパーティー」

「オレ、この戦闘が終わったら女子高生の靴下にプレゼントをねじ込みに行くんだ…」

「早くしないと次の攻撃ですよー!!」


──隣に並ぶ気配を感じつつ、焦げたマントを翻し


「ショウタイムです!ヤホホホホホッ!」


カボチャの騎士(ジャック・ザ・ナイト)は宣言する。

食べたい物を作る。自給自足のために書いていきます。

更新ペース?知らない子ですねぇ…

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