古谷くん ~2~
幼稚園・小・中・高校一緒の古谷君の話です!
朝学校に登校すると、俺は門真さんよりも少しだけ早いため
いつも先に隣の席へと座っている。
その後、遅れること5分後くらいに門真さんが現れて、
俺の隣の席へと座る。
そして、門真さんが来ると女子友達が門真さんの席に来て、
おしゃべりを開始するのであった。
これはいつも通りのことで、どうしてここんなに話すことが
毎日尽きないのか不思議でならない。
まあ、そんな疑問と共にやっぱり門真さんが、
人望が厚いためか必ずだれかが話をしていることに感心していた。
そして、その後10分ほどしてから、柊が来るのだが、
「おはよー!」
「おはよう。」
柊の姿を見ると必ず挨拶をする門真さん・・・
それに眠たそうに返事をする柊。
人に挨拶をされたのなら!そんな顔をするな柊!!
その後、門真さんは女子友達を交えて、柊と話をするのであった・・・
その光景はハーレムのような光景であり・・・
この女たらしい!!
恥ずかしくないのか!!
女ばっかりと話しやがって!!!
他の男子は男子で同士で話をしている。
それなのに柊なんって、女子と話をしてるんだ!
こんな女たらしは本当に俺達男子から見たら許されない。
だから、俺はこれ以降、柊と話すことを止めた。
あいつが話しかけて来ても話すのを止めてやった!!
その意見に同意してくれる男友達もいて、
そいつらと共に俺はいつも一緒にいることになる。
名前を柴田といって、こいつも俺と同じで、
同じクラスの久保が小学校の頃から好きだったのだが、
久保は男子と話すことが極端にないらしい。
だけどなぜかは分からないが、柊とだけは話をしていた。
「何で、あんな女たらしと話してんだよな!」
「まったくだよな~。あいつの毒牙にかかるなんて本当に危険じゃないか!」
「俺もそう思う!だけど、あいつはずる賢くって、証拠を残しやがらないからな・・・。」
「絶対にやってるのに、うまく隠しやがるからな・・・。」
「どうにか俺達で証拠を見つけて、女子達に教えてやらないと!」
「ああ!そうだな!あいつがあんなに評価されてるのはおかしいからな!!」
俺と柴田は決意を持って、柊がひどい最低な奴であることの証拠を
探すようになったのであった!
そんな俺達にある偶然でチャンスが訪れるのであった!
それは文化祭のことであった。
うちのクラスの朗読劇の舞台袖で、
柊はスポットライトの係を俺と共にやることになっていた。
というか、俺がしゃべらないことをいいことに自分が操作するようにしやがった!!
それに女子と共にその作業をするようにしやがって・・・
俺なんか、幕引きの担当にさせられる始末だ!!
何て奴だよ・・・
お前が俺の意見をしっかりと聞いてくれれば、
俺がそっちで、お前が幕引き係だったはずなのによ!!
恨みが込み上げて来たのだが、
そこにある事件が起きたのである!!
それは柊が舞台袖にいて、朗読劇をしている女子達のスカートを覗いているっていう話だった!!
その時、俺に初めて声をかけてき門真さん。
「・・・柊君って覗いてた?」
「ああ、覗いてたよ。あいつ隙あらば覗いていたよ。」
「ええ!?うそぉ!?」」
そう言って、他の女子達と
「気持ち悪いね~。」
「最低じゃん!」
そんな話をしているのであった。
ついに柊の真実を女子達に・・・門真さんに伝えることが出来たのであった!!
心の底から柊に対して、ざまあみろと思えた瞬間である!
その後、門真さんとは、中学校でずっと同じクラスになったのだが、
話すことはこの時以降では、一度もなかった。
ただ、同じクラスで、何度も隣の席、
近くの席になっていた俺は思いが募る一方であった。
そんな思いもいよいよ高まってきて、今度の門真さんの誕生日にプレゼントをあげて
告白しようと思っていた時だった。
俺と柴田、曽田はいつものように女子の着替えを覗きに行っていたのだが
そこに先生が待ち構えていたのであった!!
俺達は必死に逃亡をはかったのだが、すぐに捕まり、先生達から説教に加えて、
髪型を坊主にさせられた。
更には、その情報が女子達に流されて、
学年中の女子から総スカンを受けることになったのであった・・・
どうしてこんなことになったんだろうか・・・
そこで、俺はある情報を他の男子から教えてもらう。
それは俺達が覗きに行っていることを先生に柊が告げ口したとの話だったのだ!
確かに柊は俺達が覗きに行くのを再三文句言っていたが、俺達は無視していた。
それに対しての当てつけがこれとは・・・
自分が行けないからって僻みやがって!!
まあ、だけど、門真さんはいつも通りに隣の席に座っていて、
俺に対して大きな変化がみられてない。
それなら別に他の女子から総スカンを食らっても俺が気にすることはない!
門真さんさえいれば何の問題もないのだから・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




