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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第二章
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古谷くん ~1~

幼稚園・小・中・高校一緒の古谷君の話です!

柊との付き合いは幼稚園の頃からある。


ただ、その頃の柊は、本当に大したことなく、

俺の中での柊は全然大したことがないやつで、

俺を引き立たせるだけの存在だと思っていた。


小学校になると同じスイミングスクールに通っていたのだが、

ハッキリ言って俺の方が数段上の存在だった!


俺がドンドン順調に級を上げていったのだが、

柊は一つ上げるのに、数ヶ月かかっていた!


まずはクロールを俺は一回のテストで合格して、柊は二回での合格。


次の背負泳ぎに関しては、またまた俺は一回で合格したものの

柊はここでもまた2回目でのテストで合格するのであった。


すでにここまでくると俺は、泳ぎを習うクラスから卒業して

育成としてコースへと移り、柊達が泳ぎの練習をする中、

俺はすでに何秒早く泳げるかを競う世界へと行ったのであった。


そこから半年後になって、やっと柊は俺がいる育成コースに来るのだが、

すでにその頃には俺は育成コースでも中堅どころの速さになっており、

いくつかの外部の大会にも出るようになっていたのであった。


柊に関しては、そこから一年後にやっと外部の試合に出れるようになったのだが・・・


すでの俺は優勝したり、入賞したりするほどになっていた!!


完全に俺の方が柊よりも優れた人間であったのだ!!



小学校でもクラスが一緒になることもあったのだが、

俺に比べて評価は、普通の柊。


テストが返ってきても俺が90点台に対して、80点台くらいの柊。


水泳でも俺の方がはやい!


そして勉強でも俺の方が出来る!!


なのに・・・


どうして柊はあんなに女子から

キャーキャー言われているのかがわからなかった。


俺にその声が来るんじゃないのか?


身長だって、そんなに柊とは変わらない。


見た目は同じ童顔なのに何でだよ・・・


ハッキリと言って小学校の時から、

柊にどこかの点で負けているとは全く思っていなかった!!


なのに・・・


あいつは中学でいきなりあんなに注目の的になったんだよ!!



中学に入る頃には、これから自分がみんなからの注目を浴びて行くことを確信していた。


だって、そうだろ?


勉強もできて、スポーツもできる!


水泳に関しては、今まで個人のスイミングであったため

学校で表彰されることはなかったけど、

中学校の部活に入れば、みんなの前で表彰されるんだ!!


すでに小学校の時から、外部で試合に出ていた俺なんだから

中学でもすぐに即戦力として、レギュラーになり、俺の凄さをみんなに知らしめれる!


みんなが理解できていないようだけど、

その理解されていないことが理解されるだろう・・・


俺が柊よりも後ろにいる何てありえない・・・


ここで柊よりも俺の方が上であることを示すことが出来る!!!


そう思って、中学でのみんなの視線が集まることを期待していたのだが・・・


廊下に貼り出された成績を見て愕然としてしまう!


学年順位が5位にいる柊!!


はぁ~!!ありえないだろう!!


小学校では俺の方がずっと勉強が出来た!!


その俺が!!


上位30位内に入っていないのに!!


何であいつだけが載ってるんだよ!!


ありえないだろう!!!


そして、中学校で水泳部には入らず、逃げた柊!


まあ、俺がいる限り1番手には成れないのだから、それは賢明な判断だよな!!


そんな逃げた柊は陸上部はいった。

そう、奴は逃げたんだ!!


そんな逃げた奴がどうして一年生からレギュラー何だよ!!


しかも活躍して、みんなから注目を集めるなんて許せるか!!


ありえない!!


俺は先輩達の壁に阻まれて、選手として出場できないのに・・・


それい中学になれば、色んな中学から人が来てるせいで、

早い奴がいるし・・・・


それに比べて、陸上なんて全然緩いから活躍できてんだよ!!


頭にのんなよ柊ごときが!!!




そんな俺の正当な評価がされない最悪な中学校生活であったが、

それでも俺のお眼鏡にかなう女子もいて、俺にうるおいをくれる。


その子の名前は、門真さん。


中学に入学して、同じクラスになって出会った!

出身小学校は別であり、初めてあったのだが・・・


一目惚れした・・・


それに同じクラスだけではなくて、隣の席にまでなったのだ!!


これを運命と言わずして何て言うんだ!!


で、それから俺は門真さんが俺に話かけてくることを

ずっと待っていた。


毎日、門真が何か話しかけてこないか、

授業で教科書を忘れて、教科書を見せることはないだろうか、

筆箱を忘れて、何か俺に借りてこないだろうかと思っていたのだが、

なかなかそんな機会には恵まれなかったのである。


だけど、きっと俺に話かけてくると気がある!


絶対に!!


だって、これは運命なんだからな!!


俺と門真さんが、ここで出会う運命だったんだ!!


だから、絶対に俺と門真さんは結ばれるんだ!!


それなのに・・・


それなのに・・・


どうして柊とは話すんだよ!!


門真さん!俺を見ろ!!俺がいるだろうが!!!



「・・・これってどうやって解くの?」


俺とは逆サイドにいる柊に数学の授業の時に門真さんが急に声を発した。

その声にいち早く反応したのは俺だった!


顔をあげて、門真さんの方をみたのだが・・・


その顔は柊の方を向いていたのであった・・・


どうしてこっちじゃないんんだよ!?


柊に聞いたってわかるはずがないんだよ!!!


それなのに・・・


何で・・・


その後聞こえた、



「すごいね・・・。」


その言葉は本来俺に向けられるべき言葉だったはずなんだ・・・


なのにどうしてお前に向けられてるんだよ!!!


そこから、門真さんは柊に声をかけるようになっていた。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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