湯村さんと山口さん ~4~
湯村さんと山口さんの話です!
「・・・今日のところは許してあげるわ。」
「何で上から目線なんだよ・・・。」
「それよりも僕は一つお願いがあったんだ。」
「今の流れでお願いをするか?」
「当初は今頃、ギャフンと言っている柊に
お願いを聞いてもらう予定だったんですー!!」
「ギャフン・・・これで満足か?」
「むっきー!!
僕を馬鹿にするな!!
そんなギャフンなんているかぁ~!!」
「はいはい、で何?お願いって。」
「私のこの怒りを軽くスルーするな!!
私は気分を損した!!
柊とは一生口をきいてあげない!!」
「あ、そう。」
「・・・。」
「・・・。」
私が口をきいてあげないというと、
今までも作業をしていたが、
一切喋らずに準備をしている柊・・・
その後、準備が終わったのにも関わらず何も言わずに畳の上に座った。
「・・・。」
「・・・。」
無言でしゃべらない柊・・・
そして、ついに我慢できずに、
「どうして喋らないんだよ!!柊!!」
「・・・何で先にお前がしゃべりだすんだよ?」
「だって、僕は柊にお願いがしたいんだよ!!」
「?だからなに?」
「違う!!まずは怒っている僕を慰めるのが先だろう!!」
「めんどくさい。」
「な!?今、めんどくさいって言った!?めんどくさいって言ったな!!
もう絶対に口なんて聞いてやるもんか!!」
「どうぞご自由に。」
「・・・。」
「・・・。」
「ど、どうじてで!!あやまってくでないんだぉよぉ!!」
「な、泣くな!こんなことでイチイチ泣くなよ!!
アレだけ完膚なきまでに打ちのめされたのにもかかわらず、
上から目線でいうのか?
・・・ある意味尊敬できますが・・・
強がっているのはアリアリと分かりますよ・・・
で、柊さんへのお願いってなんですか?
ついにそのヘタレ根性に火をつけて、
陸上部の久本先輩に告白する気になったんですか?
それで柊先輩に助力を得ようとしているんですか?
私は大丈夫です!
ちょっと湯村先輩の目が他の人に移ることなんて
全然OKだと思ってます!
だって、私は心が広い女性ですから~!
この心の広さで、湯村先輩をしっかりと受け止めてみせます!!
それと湯村先輩・・・
私にとって湯村先輩は愛らしいですが、
それが万人にとっては違いますよ!
この意味わかりますか?
分からないですよね~湯村先輩には・・・
じゃあ、ハッキリ言いますね!
久本先輩とは全く釣り合っていないです!
だから、諦めましょう!
無理ですから!
同じ茶道をやっている仲であり、
それ以上でもそれ以下でもないですからね!
ちなみに知ってますか?
久本先輩も後で来るかと思いますが、
久本先輩・・・
湯村先輩のこと・・・
今だに認識してませんからね!
先週の段階で、久本先輩が私に対して、
「湯村先輩に頼めばいいですか?」
「え?・・・だれ?」
そう言っておりました!!
ハッキリと言っておきますが、顔の認識すらしていないレベルかと思います!!
これで告白しても、
結ばれるわけがないですよ~!!!
あははははは!
だから、とっとと告白してください!
そしたら、私が傷ついた湯村先輩をゆっくりと慰めてあげますから!!
あ!!
その泣き顔も可愛すぎる!!
柊先輩!
もうちょっと!もうちょっとだけ!いじめてあげてください!!
私・・・
ちょっとたぎってしまいますから!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




