湯村さんと山口さん ~3~
湯村さんと山口さんの話です!
「・・・で、何?俺対策って?」
「ふふふ・・・やぁ~と聞く気になったか!!
いいだろう!
柊対策をとくと聞くと言い!!」
「・・・何かめんどくさいんでパスで。」
「いやいや!ちょっと待ってここまで来たら聞いてよ!
お願い!
何でもする!!
何でもするから聞いてよぉ~!!」
「な、なんでそんなに必死なんだよ・・・。」
「分かった、分かったから、制服を引っ張るな!伸びる!伸びるから!!」
「・・・じゃあ、聞く?」
「ああ聞く!
「・・・絶対?」
「絶対!絶対聞くから、制服から手を離せ!!」
「じゃあ、仕方ない!
そこまで懇願されるんなら聞かせてあげましょう!!」
「・・・してないけど・・。」
「し、してないの・・・。」
「な、泣くな!湯村!ほら!早く俺対策を聞かせてくれ!!
いやぁ~、楽しみだな~。」
「ふふふ!!ならば仕方がない!!
柊対策を披露しようではないか!!」
私は自分のカバンからスマホを取り出して、あるページを開いて、読み上げる!!!
「行くよ!!
パンはパンでも食べられないパンはな~に?」
「・・・・。」
おおぉ!!やっぱり鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしているな柊!!
なかなか難しいだろう!!
昨日、一番下の妹と遊んでいた時に出されたなぞなぞだ!!
私は全然わからずに、最後は妹に土下座までして教えて貰ったんだからね!!
さぁ~!柊!!答えを懇願してくるといい!!
「フライパン。」
「・・・え?」
「フライパンじゃないの?」
「・・・そ、そんなバカな!?」
何でわかるの・・・
しかも、一瞬で答えを出してきたし!!
・・・は!?
たまたまだ!絶対偶然だ!!
ならば、次の問題だ!!
これも妹にゴマをすってまでも答えを聞いた問題だ!!
「あんぱん、食パン、カレーパン。さて、このうち・・・。」
「食パン。」
次は何と私が問題を全部言い終わる前に、
柊から回答が来るのであった!!!
しかもあってるし!!!
どうして?
何で?
っていうか、問題分かるの?・・・ハ!?適当に答えた!?
「い、今のは適当だろう!!
だいたい質問を言ってないのに答えがわかる何って・・・。」
柊の指摘をしようとしたのだが、
今度はその指摘をしようとしたことに対して、
「そのうち、人の言うことを聞くのはどれでしょう?って質問だろう?」
「・・・な、なんでわかるのよ!?」
「・・・何でお前は分からにって思ったのかが知りたいけど・・・。」
ものすごく憐れんだ目で私を見てくる柊・・・
何でそんな目で私を観るんだぁ~!!!
・・・なんで・・・
いつのまに主導権が柊さんに移ってるんでしょうね・・・
そして・・・
そんなに子犬が必死に親犬に懇願するような顔をするなんて・・・
ああ~!カメラで撮影しておけばよかった!!
っていうか、スマホで撮りたい!
だけど、撮れない!!
私の記憶に、網膜にやきつけるしかないわ!!
そして、次々と変わる表情を私はひたすら記憶していく
懇願する湯村先輩・・・
泣きそうになる湯村先輩・・・
そして、明るい笑顔を見せたと思ったら、
また一気に落ち込む湯村先輩・・・
いろんな表情を見れて、今日のおかずは十分です・・・・
あと一週間も十分に耐えれるだけのおかずが手に入りました・・・
ありがとうございます!柊先輩!!
ただ・・・
本当に・・・
どうして湯村先輩・・・
そんなにバカなんですか?
何で柊先輩対策がなぞなぞ?
私は、そのチョイスがなぞですけど?
しかも問題が明らかに簡単すぎるんですけど?
妹と言われましたけど、
一番下の妹さんって小学校低学年でしたよね?
そのレベルの問題をなぜチョイスした?
高校生レベルのなぞなぞをチョイスしましょうよ!?
じゃないと誰でも解けますよ?
しかも・・・
問題言い終わる前に柊さんに答えを言われてるじゃないですか!?
完全に問題バレてますし!!
ああ、けど、柊さん!!
グッジョブです!!
あの自信を砕かれた湯村先輩の表情を引き出してくれてありがとうございます!!
全身で表現した自信が砕かれた姿!!
ああ・・・
いい!!
たぎる!!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




