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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第二章
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湯村さんと山口さん ~1~

湯村さんと山口さんの話です!

「湯村先輩、こんにちは!」


「こんにちは、山口ちゃん!」


茶道室にて、今日の部活を待っていると

後輩の山口ちゃんがきて、いきなり・・・



「く、苦しいよ、山口ちゃん!!」


僕を力強く抱きしめてくれるのであった。

僕は小柄であるため、高身長の山口ちゃんに抱きしめられると

顔が見事に潰されるのであった。


なかなかの洗礼をあびたところで、

僕の宿敵のライバルが茶道室に来た・・・


入り口から聞こえてくるライバルの声に

僕は茶室に入る入り口の障子の横に姿を隠す。



「湯村先輩?」


「しぃ!静かに山口ちゃん!!」


僕の注意になぜか苦笑の山口ちゃん。


まあ、そっちはいいや!


今は目の前まで迫ってきたライバルを驚かせてやるのだ!!


話声は徐々に茶道室に近づいてくる。


いよいよ障子の前に来た気配がするとともに

障子が開くのである!!


よし!今こそ・・・


そう思って飛び出そうとするのだが・・・・


あれ?


何であいつが出てこないんだろう?


障子は開いているにもかかわらず、

そこから人が出てこないのである!?


さっきまで話をしている声も聞こえてたし、

すぐそこにいたはずなのに・・・


もしかして、何か忘れ物でもして戻ったかな?


あいつはそそっかしい所があるし!


僕は、そう推測すると後ろを向いて靴を履いているであろうあいつを

今度は背後から驚かせてやろう!!と思って、

ゆっくりと顔を出して、入り口を覗くのであった。


ゆっくりと開いている障子から顔を出して・・・



「あたぁ!?」


顔を出した瞬間、目の間を掌が覆ったと思ったら、

そのまま僕の顔を鷲掴みするのだ!!



「いた!いた!痛いって!!!」


「・・・お前は何をしてるんだ、湯村?」


手に込められた力は緩まれることなく、僕に尋ねてくるあいつ・・・



「は、はなせ!!柊!!」


そういうとますます力を込めてくる柊!!



「放してくださいだろう?」


「い・や・だ!!何で柊にそんなこといわなきゃぁ・・・いたたたた!!!」


「どうして、素直にお願い出来ないのかね?」


僕は腕を振りまわして、何とか柊の手をどけることに成功したのであった・・・



「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。柊・・・。」


「何?」


「乙女の顔に・・・アイアンクローを決めるな!!!」


「乙女って言うなら、人を驚かそうとするんじゃねえよ!!」


「それは乙女の嗜みよ!!」


「何なんだ乙女の嗜みって!?

 大人しく、山口さんみたいに茶道室で待っていればいいだろう!?

 あっちこそ乙女だろうが!?」


「そんなことしてたら、僕の個性が死んじゃうじゃないか!!」


「そんな個性ならはなから捨ててしまえ!!」


茶道室で僕と柊の罵り合いがスタートするのであった。




今日も急いで、茶道室へと向かう。

みんなが来る前に、きっと一番に来ている湯村先輩とおしゃべりしたい!!


急いで茶道室に行くと、やっぱり入り口は開いていて、

中の下駄箱には湯村先輩の上靴が入れてあった!!


これだけでテンションが上がってしまう!!


・・・


ちょっとだけ、湯村先輩の上靴を手に取って・・・


匂ってみる・・・


ほのかに香る湿った匂い・・・


ああ・・・


なんて至福の匂いなんだ・・・


ただ、ここでそんなに匂っていると怪しまれるため

私はすぐに下駄箱に靴を戻すと茶道室の方へと入って行く


障子を開けるとそこには、やっぱり湯村先輩1人がいたのであった!!



「湯村先輩、こんにちは!」


私の挨拶に破顔一笑で挨拶を返してくれる湯村先輩!!


・・・


ああ・・・


いい!!!


色白で・・・


ぽっちゃりとした体型・・・


愛くるしい顔を・・・


小柄で可愛らしい・・・


何て私をそそらすんだろうか・・・


ああ、今すぐにでも食べてしまいたい・・・


だけど、ここは学校であり、自分の家ではないことを自覚しているため

グッと我慢はするのだが、抱き着くことだけは止めない!


私が思いっきり抱き着くと、私の胸元あたりに顔が来る。


苦しいのか、その吐息が私の胸に温かい空気を感じさせてくれる。

これがまた私を一層興奮させてくれるのだ!!


ただ、この幸福の時間もそんなに長くは続かずに、

すぐに他の人が来てしまう・・・。


まあ、今日は金曜日だ。


なら、間違いなく柊さん達だろう・・・・


むしろ柊さん達に来て欲しい!!


その希望は見事にあたり、柊さん達が茶道室に来るのだが、

柊さんを驚かせようとする湯村先輩であるが、

どうしてこの人は・・・


こんなにバカなんだろうか・・・


障子は透けており、こっちの行動は筒抜けである。

それなのに、そこに隠れると・・・


障子が開いてもやっぱり柊さんは入ってこない!


それを何を勘違いしたのか、ひょっこりと入り口の方へと顔を出すなんて・・


あぁ!!!やっぱり柊さんに捕まった!!


そして・・・


なんて素敵な表情をするんでしょう!!


アイアンクローで痛みが襲っているため顔がひどく歪んでいる!!


こんなに湯村先輩の顔が歪むなんて・・・


興奮してしまう!!!


はぁ~・・・


イイですよ柊先輩!!


もっと!


もっと!


湯村先輩をイジメてください!!!


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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