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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第二章
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平田くんと山口さん ~5~

勘違いの後輩平田君の話です!

そして可哀想な幼馴染の山口さんも出てきます。


バスに乗って、20分ほどで学校の最寄り駅に着く。

着くとすぐに、俺の脇を抜けてバスを降りる。


この時の素早さと言ったら、凄いモノで、俺が毎回取り残されてしまうのだ。


みんなも我先に降りたいからか一気に出口に生徒が集中してしまい、

前の方に俺も立っているのだが、なかなか降りることができないのだ。


まあ、どんなときにも優雅に動くをモットーにしているため

みんなが降りるのを待ってから降りていると

いつも山口は先に行ってしまう。


・・・待ってくれてもいいのにな・・・


アレだけ俺と仲がいいだろう?

だったら、少しは待っていてもいいと思うのだが・・・


まあ、無口に近いとはいえ、山口にはいつも一緒にいる友達がいる。

その友達に会いたいという気持ちは分からないでもない。

だから、急いで行っているのだけど・・・


俺と一緒にいてもいいじゃないか・・・


・・・


は!?


俺が暗い顔をしていると俺の姿を見たい女子達に

俺のことを心配させてしまう!!!


そんなことはあってはいけない!!


俺は自分の意識を前向きに持って行く!!

顔を整えて、常に笑みを浮かべながら歩いて学校へと向かうのであった。


・・・


お!?今日も出会う隣の高校の女子生徒が

いつも通り俺をチラ見しながら歩いて行く。

その口元には嬉し笑いを浮かべながら。


良かった・・・気をつけていてい!

やっぱりこういうことがあるから、常に気を張っておかないといけないな・・・


学校に着くと、俺は自分の教室へと向かう。

その道中で、


「今日も優雅にあるいているね~!」


とか、


「あははは、髪がいつも通りテカってるね~!」


そんなこと言って、笑いながらすれ違っていく同級生達。


あいつらはいつも同じようなことを言っているのだが、

オウムかなにかなのだろうか?

他の言葉を喋れないのだろうか?


・・・


まあ、深いことは考えないようにしよう。

所詮バカの考えていることは俺には分からないからな。

考えらるだけ無駄な時間であろう。


その後、教室にたどり着いて、自分の席に座る。

すると俺の視線の先には山口がいるのである。


これもいつも通り。


いつも俺の視界の中にいる山口。

同じクラスとはいえ、これだけ目に入るのはやっぱり好意を持っているからだろう。


山口なら付き合ってやってもいいぞ・・・


いつか伝えてあげないといけないだろう。

そうすれば必ず彼女は感謝をするはずだから・・・


授業が始まるまでの十数分をゆっくりと自分の席で過ごす。

今から授業が始まるのだから、

1人で精神統一をして授業に集中する。


この大切な時間になぜか騒がしい連中がいるのが

理解に苦しむだが・・・


これから授業と言うのに何であんなにはしゃいでいるのだろうか?


俺のように静かに授業を待つということができないのだろうか?


・・・まあ、他人は他人!

自分は自分だ・・・


俺だけは静かに授業が始まるのをまつのであった・・・




まずはバス停に着くや否や私はすぐに席を立ち、降車口へと急ぐ。


ここであのバカに捕まろうものなら、最後までバスにいないといけないし、

こいつと一緒にちんたら歩かなくてはいけないからだ・・・


一緒に降りて、あまりの遅さに先に行こうとすると

泣き出すのだから、たまったものじゃない!!


泣いている男子をほっといて歩いて行く私・・・・


もう周りからヒソヒソ話をされるのは本当に勘弁してもらいたい・・・


今日は何とか平田の横をすり抜けてバスを降りるのに成功した!


こなると私はあのバカを待つ気もないし、

泣かれたとしても最後に降りてくるのだから、

その頃には私ははるか彼方にいるのだから

周りからヒソヒソ話をされることもない・・・


それに・・・


あいつと歩くことでの苦痛は、それだけではなく、なぜか半笑いをする平田!

何が彼をそうさせるのかが分からないけど、絶対に半笑いなのだ・・・


ハッキリと言って滑稽でしかない!


まるで悪大名にまとわりついている小役人のような

こびへつらう顔をしているのだ!


そんな顔なので当然、すれ違う人は思わず平田をみると笑ってしまう。

・・・笑うなって方が難しいだろう・・・

小悪党が本当にテレビから出てきたように思ってしまうのだから。


そんな自分が笑われているとは思っていないようで、

自分に好意を持った笑みで微笑まれたと言っているのだから、

私は真実を告げる気にはならない。


・・・知らなくていい真実はいっぱいある。本人が幸せなら知らない方が幸せだろう・・・



それと平田を見るとみんなが小馬鹿にして声にかけてくる。


みんな思ってるんだよ・・・


どこの勘違いがだ?


ってね。それと髪をこれでもかってくらい固めているせいで、

テカテカになっている髪。

ツンツン頭が好きなんだろうけどさ・・・


あんた周りから何って呼ばれているか知ってる?


“剣山”だからね!!


お前は華道の道具かって!!みんなからばかにされてるんだからね!!


まあ、私も思わず吹いてしまったけど・・・


だって・・・・


ツンツン頭に普通にティッシュが突き刺さる何って誰が思うのよ!!


あれは・・・不覚にも平田で笑ってしまった唯一の思いでよ・・・


また、あれ見せてくれないかな・・・



「ねえねえ、平田、また山口ちゃんのこと見てるよ。」


一緒に喋っている友達から毎日のように言われている私・・・



「気持ち悪い・・・。」


毎日私は気持ち悪くなるのはあんたのせいだからね!!!


友達は私が照れてそんなことを言っていると思っているようだけど、

本気で気持ちが悪い・・・

そのことは数日後、あまりの気持ち悪さで倒れてしまったことで

やっと友達から理解されるのは数日後の話である。


私も視線を気にして立ち位置を色々と変えながら友達と話したりしていた。

最初は!!!


だけど、あんたは追尾式か何かのミサイルか!!


常に顔を動かして私がいる方を見てくるじゃない!!


本当にやめて欲しいんだけど・・・


それを言うために平田に話しかけるのに、また覚悟がいる・・・


あぁ~さいあく・・・



それとさぁ・・・・


授業前の授業に向けて準備してます、集中してますアピールを止めろ!!


だいたいあんた、友達がいないからボッチで

誰も話しかけてくれないから一人でいるだけでしょう?


それに周りで話している同級生を見て、

いつもそわそわして、


仲間に入りたそうに見てくるけど!!!


誰も仲間にしたくないから、あんたに話しかけないのよ!!


その現実をしっかりと受け止めなさいよ!!


それに授業に向けてって言っているけど。


あんた!ずっと寝てるだけでしょう!!


授業中に起きてる?


毎日毎回先生から注意されてるじゃない!!


私はあんたがきもち悪いからあんたの方を見ないけど、

最近では注意されてないってのは先生がついにあんたを見限っただけだからね!!

あんたが寝てても起こさなくなっただけよ!!


はぁ~・・・何でこんな奴と同じクラスになったのか・・・


中学の陸上部OB会で柊さんがここの高校だと音楽を選ばないと

男子は男クラの可能性が高いと言って、

平田が音楽を選びますって言っていたのを聞いて、私は美術を選んだのに・・・


誰が私が美術を選ぶって話を流しのたのよ!!



「偶然だな俺も美術を・・・。」


って、入学式の時に言われて愕然としたわよ!!

嫌な予感しかしなかったと思ったら、案の定同じクラスになったし!!!


絶対に喋った奴ゆるさないからね!!


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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