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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第二章
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平田くんと山口さん ~4~

勘違いの後輩平田君の話です!

そして可哀想な幼馴染の山口さんも出てきます。

もうすぐ降りる駅だと思って、山口を起こそうとすると、

むくっと起きたと思ったら、扉の方へと歩き出す。


すごいな!山口っていつも着く直前になったら起きる!


俺もゆっくりと立ち上がり、山口が向かった扉へと向かう。


俺が山口の傍に着く前に電車は駅について扉が開く。

扉が開くと同時に電車から降りて、駅を出て、高校へ向かうバスへと乗り込む山口。


俺はその後をゆっくりと歩いて行く。


ここの駅は近くに高校も多くあり、

更には俺達のように高校へ向かうためのバスに乗るターミナルとなっている。


そのため非常に多くの学生がここにはおり、

当然俺に注がれる女子から熱い視線があるのである。


その視線に応えるため、更にはその視線を向けてくる女子のためにも

俺はここではゆっくりと時間をかけて歩く必要があるのだ。


すでに山口はバスに乗り込んで、1人席に座っている。

なぜか山口はバスでは1人席に座る。


俺が着くころには2人席や一番後ろの5人掛けの席は埋まっているのだが、

山口が乗り込む時にはまだ空いているはずなのにだ・・・


どうせなら俺と座れる複数席に座ってくれればいいのに・・・


まあ、俺が少し遅れてくるから、

どうしても複数席で1人で待つのは心苦しいのかな?


とりあえず、俺は1人席に座っている山口の横に立ち、

また山口に話しかけるのであった。



「しっかし、柊がこの学校にいることには驚きだよな?

 あいつってそんなに頭が良かったんだな。

 俺が入る学校にいるなんて・・・。」


「・・・。」


相変わらず無口な山口。

本当に話すのが苦手なんだな・・・


だから、俺が話をする。

お互い足りないところを補い合っていけばいいだけだからな!!


「てっきり、柳川と同じで頭は弱いと思っていたんだけどな・・・。

 まあ、だけどこの学校に入ってしまったんなら

 気にはいらないが俺と同等だってことだな・・・。」


この点については不思議で仕方なかった。

陸上部のイケメン度が高い連中は総じて馬鹿ばっかりだった。


柳川は最低ランクの高校に行っているし、

南に関しては柳川よりもさらにランクが低い高校へといった。

少しイケメンの月原も柳川と同じ高校へと進学した。


ここまで見るとイケメンは基本的に頭が悪い。

天は二物を与えずっていうのが、まさに当てはまる3人。


それに対して俺だけは別格だと思っていた。


イケメン度でも群を抜いて高い俺に残念ながら天は二物を与えた!!


勉強をする才能までも俺に与えてしまったのだ・・・


おかげで俺は陸上部では異端児と言われる始末だったからな・・・


なのに!


俺だけではなかったということか!?


まあ、俺よりもイケメン度が低いからだろうけど。


それにギリギリ入ったんじゃないか?


それなら納得だ!!


やはり俺だけが天から二物を与えられた人間なんだな・・・




寝たふりを駅に着く前に止めて、平田から声をかけられる前に電車の扉へと向かう。

選ぶ扉は一番遠いい所を選び、平田が私の横に来る前に電車から降りれるようにする。


そうしないと絶対に平田に話しかけられしまうから・・・


そんな苦痛はもう十分でしょう!


もうお腹いっぱいですでに消化不良を起こしてます!!



よし!今日も平田に話しかけられる前に駅に下りれた!

こうなると一目散にバス停へと向かうだけだ!!


平田どうせ他の学校の女子達を見るのを楽しみにしているのだから、

バス停に来るのは遅いはず!!


しっかし、あれだけ他校の女子の顔や胸ばかりをガン見する平田を

どうして誰も通報しないんだろうかな・・・


警察もあそこに立っているくらいなら、

犯罪予備軍の平田をマークするなり、いっそ捕まえてくれたらいいのに・・・



バスが来て、私はもちろん1人掛けの席に座る。


二人掛けの席何って座るなんてことは絶対にしない!!

友達がここで来て、私の横に座ってくれるなら2人掛けの席に座るけど、

ここで同じタイミングで乗る友達はいない。


だとしたら、絶対に1人掛けに座るしかない!!


横に平田が座って来た日には何の苦行か・・・


席に座ると私はまた寝たふりをする。


今日は!!


今日こそは!!


あのバカが私の横にきませんよーに!!お願いします神様!!


・・・


・・・神は死んだ・・・



横に立っている平田が私に話しかけてくる。


どうして私が寝ている・・・まあ、寝たふりだけど・・・にも関わらず、

こいつは話しかけてくるのだろうか?


それも私は一切返事をしないから、

周りの人は1人でブツブツ言っている頭の犯しなやつだとみているにも関わらずだ!


・・・ああ、そんな痛い奴だから誰も平田に教えないのか・・・


納得した!!


で、なんでまた柊先輩の話をしているんだろう?


・・・こいつ絶対に柊先輩のことを意識しているんだろうな・・・


興味がないとか知らないとか言いつつ・・・


ちなみに私はこのバカがこの学校に入学で来たことに驚きだよ!!


一応、県下有数の進学校と言われている学校に

何でこのバカが入れたのかが分からない・・・


中学の先生からも


『平田君・・・E判定だから無理だよ』


そう諭されているところを何度も見たし、

先生からもあんたをその偏差値に相応しい学校に行くように

進めて欲しいと泣きながらお願いされたのよ?


そんなあんたがどうしてこの学校にいるのか・・・・


・・・いや、知っているけど・・・


あんたのお母さんが、私がこの学校を受けるからと

この学校を受験することを懇願したらしいわよね?


あんたの両親が泣いて説得を試みたのに、

一歩も譲らなかったそうね・・・


ホント、気持ち悪いんだけど・・・


その話を合格後に聞いて、あんたの両親から


「宜しくね、山口ちゃん。」


って言われたけど、思わず、


「本気で嫌です。」


って本音がもれちゃったじゃない!!

あんたの両親を思いっきり落胆させちゃったわよ・・・


ちなみに柊先輩は全国屈指の頭の良さを持っているからね!!


天下の関大学もA判定だったらしいわよ。


それにいつも貼り出される成績上位者の常連なんだからね!!


あんた、前回のテストで順位覚えてる?


360人中・・・


358位!!!


ちなみにそのテスト2人は体調不良でテストを受けてないんだからね!!


あんた受けた中で最下位!!


そんな奴が何、柊先輩の評価を下してんのよ!!


それにあんた、自分は天は二物を与えたっとか言ってるらしいけど、

顔も勉強もあんたには何も与えてないからね。


柊先輩に対しても他の人に天は二物を与えなかったみたいなことを言っているみたいだけど、

柊先輩の場合は、


天は三物を与えているからね!!


顔もしかり!


勉強もしかり!!


陸上の成績もしかり!!!


陸上で区内大会で予選敗退のあんたと比べようもないでしょう・・・


天から二物どころか、一物も与えられていないあんたと比べようがないでしょうに!!



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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