平田くんと山口さん ~3~
勘違いの後輩平田君の話です!
そして可哀想な幼馴染の山口さんも出てきます。
隣にいる山口は今にも寝そうにしているのだが、
学校で俺と山口が2人っきりになるチャンスなんてほとんどない。
まあ、俺が女性に囲まれているからなんだけど・・・
だから、俺は常日頃から山口にしか話せない話をするのであった。
「中学までは投擲を専門にしていたけど、
俺は気づいてしまったんだ!
柳川も柊もハードルを専門にしていただろう?
やっぱりイケメンにはハードルが相応しいんじゃないかってことに!!
だから高校に入ってから俺はハードルを専門に変更したんだ!」
「・・・。」
「それでな、まあ、俺には当然必要がない初心者練習を柊のやろう、やらせやがるんだぜ!
山口も俺には初心者練習何って必要ないって思うよな?
だけど、無理強いしてやらせやがって・・・
まあ、一緒に同級生の入河もやったんだけどやたらと俺のことをほめてくれるんだよな~。」
そう言いながら、俺はチラリと山口を見る。
「・・・。」
先ほどまでと一緒ではあるが、きっと俺が入河の名前を出したことで
心の中は穏やかではないだろう。
きっと山口の心の中では嫉妬心が目覚めているはずだ・・・
「入河があんなにほめるなんて、きっと入河は俺に惚れてるんだろな~。
やはりイケメンに生まれたものの宿命だよな~。
女子に簡単に惚れられるってのわさ!
まあ、入河くらいなら俺も付き合ってやるのもまんざらではないけど・・・な。」
また見るが山口に動いた形跡はない。
だが、少し頭が揺れている・・・
どうやら俺の嫉妬作戦が山口に効いてきているのが分かる。
どんなにポーカーフェイスでもやっぱり身体的にはどうしても出てしまうんだな~・・・
他の女の名前を出して、親しくなったっと言えば、
俺に好意を持つ女子達は焦りだす・・・
友達から言われたことを実践したら、バッチリとその効果が出てきてるじゃないか!!
山口はやっぱり俺のことが好きだったんだな!!
山口と入河だと、見た目、性格では入河には一歩劣ると思うけど、
そのスタイルをもってすれば、見た目と性格をの判定を覆すことができるだろう!!
だから、安心しろ山口!
入河から告白をされても俺はお前を選ぶぞ山口!!
しっかし、どうして山口は陸上部を選ばずに茶道部なんかを選んだんだろうな~・・・
俺は中学の時の陸上で見た!!
あの山口が走る姿を!!
いつ見ても見ほれるその姿!!
スポーツブラでは抑えきれない胸の上下運動を!!!
さっきもその素晴らしい姿を制服姿で拝ましてくれたな・・・
制服であの動き・・・
エロ過ぎて、俺は危うく歩くことすら困難にさせられそうになったぞ!
だけど・・・
ありがとう!朝からものすごく気分がいいよ!!
そういえば、中学の途中からは少し大きめのジャージを着始めたせいで
拝めなくなってしまったな・・・どうしてだろう?
まあ、俺以外の男には見て欲しくなかったからいいんだけど・・・
また同じ陸上部入って、拝めるものだと思っていたので
ちょっと・・・いや、かなりショックを受けてしまった・・・
あの姿を何としても高校でも見たい!!
どうにかして陸上部に入ってくれないかな・・・
まあ、幼馴染でイケメンで、山口の好きな人である俺が入ったことを伝えたんだ、
もう少しすればやっぱり俺を追いかけて入ります!って言ってくれるだろう・・・
あと少し・・・
あと少しだけの辛抱だ・・・
そう言えば、うちの陸上部走る姿をビデオに収めているから
あれをダビングさせてもらえるように交渉しておくか・・・
寝たふりをしているのにひたすら話しかけてくる平田・・・
お前には寝ている人に話しかけないっていう常識はないのか?
一度、お前の頭の中の常識の項目を確認させて欲しいわ・・・
ただの寝たふりのためどうしても平田の戯言が耳に入ってくる。
で!!
どうしてあんたがイケメンになってんのかな?
イケメンだからハードルをじゃなくて、
イケメンがたまたまハードルを選んでるだけだからね!
相応しとかじゃなくてさ!
で、あんたはイケメンじゃないし!
ハードルも全くにあってないからね!!
そもそも100メートルが陸上部で一番遅かったから、
投擲を専門にしたのを忘れたの?
ハードルって完全に走りの方の種目だよ?
絶対にあんたには無理な種目だから!!
あと、初心者練習は絶対に必要って言うか、
平田、あんた初心者なんだよ!!
何で、俺出来る風な感じなのかがさっぱりわかんないんだけど?
中学の時に走りの種目はすべて禁止にさせられてたよね?
思い出して!ちょっと前の記憶だから!!
そのスカスカ脳でも一応残ってるんじゃないの?
それに入河さんはあんたに全く興味がありません!
興味があるのは柊先輩の方ですから!
柊先輩がいるからハードルを専門に選んでんだよ!!
・・・はぁ、なんか、頭を使い過ぎたせいか眠くなってきたし・・・
ああ、電車に揺れに身を任せると気持ちいがいいな・・・
上下に頭が揺れてるのがわかるけど、
この揺れも気持ちよく眠気に誘ってくれる・・・
はぁ・・・
柊先輩くらいだったな~胸のことを気にしてくれたのは・・・
恥ずかしくって嫌だった時も柊先輩のジャージを貸してくれたり、
スポーツブラの存在も柊さんが教えてくれたんだよな・・・
めっちゃ顔を赤くしていたけど。
あれ、別の女子に聞いてくれたんだよね・・・
柊先輩はめっちゃいい人だったな・・・
それに比べて他の男子は・・・
特に平田!!
私の胸をガン見してきやがる!!
他の男子はチラチラと見るだけど、平田だけは遠慮なく見てきたからね・・・
あれが嫌で嫌でたまらなかったわ!!
私が高校で陸上を選択しなかったのは、
あいつが作ってくれたトラウマのせいだからね!!
それなのに私に陸上部にはいらないのか?ってバカじゃないの?
お前が陸上部止めたら、即入るわよ!!
ああ・・・
ホントこのバカ何でうちの学校に来てるのよ・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




