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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第二章
76/201

鳥谷(妹)さん ~9~

父もカミングアウト!!

衝撃のカミングアウト!!


ごめんね・・・


こんなことを親に伝えるなんって・・・


そのショックは計り知れないだろうな・・・


俺は自分が告げた言葉で思わず目をつむる。


そして、俺は両親からの、そして妹からの罵声を聞く態勢へと

心をおちつかせるのであった。


・・・


・・・


だけど、その言葉はなかなかこない・・・


・・・


・・・


あれ?


それどころか、



「お母さん、この料理美味しいな。」


「そうでしょう~、今日の出来はなかなかいいと思うのよね。」


「こっちも食べてくださいお父さん。

 こっちは私が作ったんだですよ。」


「そうかそうか!よし・・・うまい!!」


「ありがとうございます!」


・・・


・・・


「どうして誰も俺に何も言わないんだよ!!!

 息子からとんでもないカミングアウトあったんだぞ!?」


逆に俺がどうようするは!!

思わず大声で3人に声をかけてしまうのだが、


・・・


・・・


一瞬驚いたようなのだが、その後はまた何もないようにご飯を食べだすのであった。



「いやいや!ちょっと待ってくれ!!」


「なんだ?ちょっとこっちはご飯を食べるのが忙しいのだが・・。」


すっごい不承不承の顔をして俺の話を聞こうとするおやじ・・・


あれ?


おかしいのは・・・


俺のほうなのだろうか?



「いや、息子からすごい発言があったと思うんだけど・・・。」


「うん?何が?」


「いや・・・俺がゲイって・・・。」


「ああ、そのことか。」


「いや!軽いだろう!?」


「気にするな・・・


 俺も昔はゲイだったから。」


・・・・


・・・



「はぁ~!?」


思わず目を見開いてしまう俺。


っていうか、家族みんな冷静だな、おい!!


父親が飛んでもないカミングアウトをしたんだぞ!!


そんな冷静にみんなご飯を食べている場合か!?



「って、おやじも何ご飯を再開して食べてるんだよ!!」


「?もう伝えるべきことは伝えただろう?」


「いやいや、何不思議そうな顔をしてるんだよ!!

 俺は心底驚いてるんだぞ!?」


「?だって、お前も同じことを言ったじゃないか?」


「いや、それは確かに言ったけど!!

 それとこれとは全くの別物だろ?

 だって、なかなか衝撃の事実だぞ!


 父親が・・・


 ゲイって!?」


「そうか?そんなもんだろ。」


「そんなモノって!?

 ・・・あれ?じゃあ、なんで俺が生まれたんだ??

 いや、そもそも何でオカンと結婚してるんだ?」


「大丈夫だ。お前は俺とお母さんの血をしっかりと受け継いでいるから。」


「・・・まあ、この容姿は明らかに父親にだからな・・・。

 それをいまさら否定はしないけど・・・」


「だろう?それに血縁関係も正式書類でも見たことがあるだろう?

 戸籍謄本をしっかり見せたしな。

 お前があまりに妹と容姿が違うため疑ってきたから。」


・・・たしかにわざわざ戸籍謄本を取ってきてもらった・・・


だって、ゴリラの妹が美少女ってどういうこと?って疑問に思うだろう!?


本当に俺達って血がつながっているんだろうか?


もし血がつながってなくても・・・って覚悟を決めてみたのだが、

まぎれもなく実の兄妹であったな・・・



「確かに・・・オカンとオトンの血を受け継いでいるのは分かっている・・・。

 っていうか、今はそこじゃない!!

 何でゲイのオトンがオカンと結婚してるんだってことだよ!!」


「それはお母さんを俺は好きだからって事だよ。」


「・・・え?もしかして・・・オカンって・・・男?」


そのセリフを言ったところで、


パーン!!!



「私は立派な女性よ!何を言っているの!!」


どこからとりだしたかは分からないが、

オカンの手にはなぜかスリッパが握られており、

そのスリッパで見事に頭を叩かれたのであった。



「い、いや、ちょっとまってくれ!

 今は俺の方を突っ込むのではなく、オトンの方をツッコむべきじゃないのか!?


「お父さんのどこを?」


「いや、そんな何か不思議なことが?みたな顔をしているけど、

 不思議でしかないでしょうに!!!

 ゲイって言ったんだよ!ゲイって!!」


「ああ、あなたもいったじゃない?」


「確かに!確かに俺もいったよ!だけど、そうれじゃないよ!!

 オトンが言ったんだよ!

 自分の最愛なる旦那さんがゲイって告白してるんだよ!!」


「ええ、そうよ。ゲイだったのよ。」


「・・・え?だった?」


「そうそう。若い頃はゲイだったのよお父さん。」


「・・・あれ?ゲイって変化する趣向だったけ?」


「そうだ。愛したモノによって趣向はかわるんだよ。

 たしかに父さんはゲイだった・・・・。

 だけど、それはお母さんに会うまではだ。

 お母さんに会ってからは父さんはお母さんだけを愛しているんだ。」


「・・・だって、女性だぜ?」


「いや、“お母さん”だ。」


「え?」


「お母さんだからこそ愛しているんだ。

 そして、父さんとその愛しているお母さんの子供だからお前たちも当然愛している。」


「・・・。」


俺が呆然としてオトンの話を聞いていると、



「だから、お前がゲイでもバイでも問題ない。

 お前が愛したのなら、それを父さんたちは受け入れるからな。」


「・・・お、おう。ありがとう。」


・・・え?これで俺のカミングアウトのことはおわり?


確かにすでにみんなが美味しそうにご飯を食べているのだけど・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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