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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第二章
72/201

鳥谷(妹)さん ~5~

ラブラブカップル?・・・兄妹です。

「お兄様、泳ぎを教えていただけませんか?」


「うん?お前って泳げなかったんだっけ?」


「はい・・・残念ながら・・・。」


「そっか、アレだけ何でも出来るからてっきり泳げるものだと思ていたよ。

 いいよ。今週日曜日に近くのプールに一緒にいくか?」


「はい!!」


嬉しそうにする妹を見るとこちらも嬉しい気持ちになるな・・・


ちょっと、俺から見える・・・


水着が見えなければ・・・


・・・妹よ・・・


ちょっと布面積が小さすぎやしませんかね?


それはビキニって言われる奴ですよね?


すまないが、俺が知っている女子が着る水着と言えば、

スクール水着しかしらないんだけど!!


スクール水着はそんなに肌の露出が多くはないぞ!!


・・・まあ、夏休みに友達海に行ったりするために用意したのかな?


そう願っているよ!!


決して、俺に見せたいがためってわけではないと思ってるからな!!



「お兄様、久しぶりですね。」


「そうだな。」


俺はてっきり家の近くにある温水プールに行くと思っていたのだが、

違った・・・


わざわざ隣の県まで電車を乗り継いで、遊泳可能な海に来たのであった。

なるほど・・・それでビキニなんだな・・・



「妹よ・・・パーカーは羽織っていた方がいいよ。」


そういって、パーカーを羽織らせる。

このパーカーは別に俺のだから、濡れても何の問題もない。



「そ、そんなお兄様のパーカーを濡らしてしまう何って・・・。」


「いや、その水着は男に刺激を与えすぎるからな、

 隠した方がいいと思うんだ。

 だから、俺ので申し訳ないが、着ておいてくれ。」


「・・・ありがとうございます・・。」


そう言って頬を赤く染める妹であった・・・。



お、お兄様がついに私の体に興奮を!!!


頬を赤く染めながら、すっと私にパーカーを差し出して、

私の水着姿が刺激が強すぎると・・・


私・・・


お兄様ならいんです!!


好きなだけ、邪な目で見てください!!


むしろ、手を出してもらってもかまいません!!


両親には当然黙っておきますからご安心ください!!


当然私には手を出さないお兄様ですが、

その行動があまりに紳士すぎて私はホントにますます心を奪われてしまいます。


本当は中学の体育の時間で、

あまりに泳げるものだから、



「鳥谷さんは、あっちのコースで好きなだけ泳いでいていいよ。」


そう先生から言われていたり、



「鳥谷さん、みんなに泳ぎの見本を見せてくれないかしら。」


そう先生に言われて、クロール、平泳ぎ、バタフライ、背泳ぎを披露したことを

黙っていてよかったわ・・・


そのおかげでお兄様と手をつないで、今バタ足の練習が出来るのだから・・・



「うん!やぱり飲み込みが早いな!」


「ありがとうございます!」


こんな風にほめらるのだから!


バタ足でクラスで一番早いことは言わないわ・・・


その後も体を意図して密着・・・

ちがった、触れ合いながら泳ぎを教えて貰う。



「お兄様・・・やっぱり浮けません・・・。」


「大丈夫!怖くないからな。」


そういって、私の横に来て、私が背負泳ぎの姿勢をすると

すっと私の背に手を差し入れてくれるお兄様。


水の中にあるのに、お兄様に触れられている手の部分は

火照るように熱くなっております。


ただ、やはり泳ぐ前のことが今日の一番のよい思い出です・・・


私が水着に着替え終わって、

お兄様と合流した際に、



「お兄様・・・


 日焼け止めを塗っていただけませんか?」


「ああ、いいよ。」


そういって、腕や顔、首に塗ってくれるのだが・・・


「背中も塗ってください。」


「あ、ああ・・・。」


その優しい手の動き・・・


ゆっくりと、しかし、しっかりと私の体を撫でまわすように塗っていってくれる。

ただ、幸せな時間はすぐにおわってしまう。


さすがに前を塗って欲しいと言っても



「それは自分でやれ。」


そうたしなめられたので、仕方なく前は自分で塗っていく・・・

そして・・・・




「お兄様、次はお兄様に日焼け止めを塗りますね。」


「いやいや、自分で濡れるから!!」


妹が飛んでもないことを言ってきた!!

いや、そもそも塗って欲しいと言ってきた時点で、

身の危険も感じてはいたのだが・・・



「駄目ですよ!自分では濡れないところもいっぱいありますからね。」


そういって、一歩も譲らない妹に対して

何とか抵抗を試みたのだが、結局は妹の・・・



「・・・ダメ・・・ですか・・・」


そう呟き、うなだれる妹を見てしまうと断れないのであった。



「じゃあ、背中をお願いしようかな。」


その俺の言葉に嬉しそうに反応する妹!



「はい!!」


笑顔で花が咲くと言うのこういう笑顔のことを言うんだろう・・・


ゆっくりとしかし・・・何かエロイ感じがする手つきで

俺に日焼け止めを塗っていってくれる。


最初は背中であったが、すぐに肩や首、そして顔へと進んでいく。


腕を塗っていると、



「指と指との間もしっかりと塗らないとダメですから。」


そう言って、お互いの手を恋人握りする。


思わず注意しようと思ったのだが、

その嬉しそうな顔をみるとやっぱり注意をすることなってできなかった・・・


そして注意が出来なかったのが失敗なんだろう。

後ろにいた妹はそのまま、俺の前へと手を這わせていくのであった。



「ちょ、ちょっと!!」


「動かないでくださいお兄様!爪で傷つけてしまうかもしれません!」


「あ、悪い。」


これが俺の大失敗だ!!


そのままゆっくりと俺の体の前面に手を這わせていくのは

まだ我慢できる!だけど・・・


背中に妹の体を当てるのはいかかがなものか!!


きっと他意はないんだ・・・・


きっと他意はないんだ・・・・


そう俺は自分に言い聞かせてそれが終わるのをただひたすら待つのであった・・・



「終わりましたお兄様。」


そういって、頬を赤く染め上げて、火照ったようなになっている妹。

ただ、ここまで来て俺はやっときづいたのだ・・・


普段・・・


陸上部の時に全く日焼け止め何って塗っていない!!


だから、すでにかなり日焼けしているのだ。

それなのに今更日焼け止めなんって・・・


いらないだろう・・・


せっかく妹が塗ってくれたためそのことを口にすることは一切なかったのであった・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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